話して ページ25
Aside
熱だと分かった時には両親はもう仕事に行ってて、部屋にいるのは私だけだった。
家に薬も食べ物も無かった。
しかし、仕事に行ってしまった両親や、学校に行ってしまった友達に頼むことは出来ず、
一人頑張ってコンビニまで行った。
『あ、そういや鍵掛けてないや……。』
家に着きドアを開けると、見覚えあるスニーカー置いてあった。
『ぇ……、これ、』
私は期待と不安と気持ちを抱えながら、リビングに行く。
そこにはうずくまっている男の人が居た。
『ジョングク……？』
小さくなった背中に恐る恐る声を掛けると、目の前が暗くなった。
大好きな人の匂いが鼻孔をくすぐった。
JK「よかった……、、ちゃんといた…っ、」
肩が濡れる感覚がする。
『ジョングク……、どうしたの？学校はどう』
ジョングクを離すと、案の定泣いていた。
JK「A……っ、、ｽﾞｽﾞｯ、」
そしてまた、抱き着いた。
JK「ごめんA……、、ごめんｯ、！」
『ジョングク、』
JK「俺の……、自分勝手な行動で、、Aに辛い思いをさせた、、、本当にごめん、」
自分がどれだけ甘いのかを改めて思い知らされる。
『そんな事言われたら……、許すしかないじゃん、、』
怒るという感情よりも、愛しいという感情のほうが強かった。
『はぁ……、ジョングクの匂いだ。』
額をジョングクの肩に置くと、ジョングクは更に力を強めた。
JK「俺、Aに言わないといけない事がある。」
『っ……、吸血のことだよね、』
JK「うん……、」
体を離し、ちゃんと向かい合う。
『とりあえず、座ろう。』
ジョングクの手を引くと、彼は強く私の手を握った。
その手から、熱と共に不安を感じる。
JK「………。」
『……ジョングク、』
JK「？」
『私、最初ね。ジョングクに裏切られたって思ったの。』
ジョングクの手がピクッと動く。
私はその手を握り返す。
『ジョングクに怒った。嫌いって思った。でも、嫌いになれなかった。』
JK「！」
『私、ジョングクの事嫌いになれない。ずっと、ずっと大好きだったから。』
JK「それって、」
『ずっと昔から、ジョングクが好きみたいに。』
JK「………。」
『だから、安心して話して？』
そう言うとジョングクは、驚いた顔をした後顔を綻ばせ、指を絡め、首筋に擦り寄せた。
JK「ありがとう……、じゃあ、、話すね。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 961人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
グクLOVE - 面白いです！いつでも更新待ってます頑張ってください! (2019年4月24日 14時) (
レス) id: 596c2d9bf6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - すごく面白いです！！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！！！！！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: 047856b1af (このIDを非表示/違反報告)
愛真 - このお話大好きです！続き待ってます！頑張ってください！！応援してます！ (2019年4月21日 21時) (レス) id: ba091c410e (このIDを非表示/違反報告)
luLu - めちゃめちゃ面白い！大大大好きです！続きが楽しみすぎる…！ (2019年4月21日 17時) (レス) id: 8e13cea1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ホログラム(プロフ) - とっても面白いです！！応援してます！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 8cf8ef2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Chia
| 作成日時：2019年4月6日 23時
