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28話 ページ30

あ)「この三振に関して、他に何か言ってた?」

乱)「うーん、特に…あ、大和守には気をつけろって言ってた、かも?」

あ)「気をつけろ…?…何だろ」

鶴)「…なぁ、明日は大和守に会いに行こうじゃやいか」

あ)「あれ、大倶利伽羅じゃなくていいの?」以外だ。
一番に会いたいんだと思ってた。

鶴)「…いや、大丈夫だ」

あ)「そ?」
あんまり、踏み込まれたくないだろうし。
そっとしとこう。

あ)「じゃあ、寝坊しない事!」
今日はそのまま解散した。
たまたま、部屋の外から庭が見える。

…杏奈さんの所、綺麗だったなぁ。
ネットで、庭と検索してみる。

案外ヒットが多く、可愛いのが多かった。

あ)「へー、どーしよっかなぁー」

乱)「右とか、いいんじゃない?」

あ)「右かぁー、なるほ…ど!?え、み、乱!?」
ちゃっかり座って画面を見てる乱に、びっくりする。
当の本人は、素知らぬ顔。

あ)「…どうかした…?」

乱)「あー…あのさ。………名前、教えてよ」
名前。
…審神者名の事、だよね。

どうしよう。
全く考えてなかった。

乱)「…流石に、何かあった時呼べないからさ。かと言って、”主”って呼びたくないし…」

そうかー、そうだよね。
他の本丸は”主”って呼ばれてるから、審神者名とかほぼ関係ない。

真名はだめ、なんだよね。

あ)「………」

乱)「…言いにくいの?」

あ)「うーん、そう言う事じゃ」

鶴)「A〜、これな…乱?」
はい、Aバレたよおつー。

乱)「…ふーん、A、ね?」
鶴丸も、しまったって顔で自分の口を塞ぐ。
…今更、だよ。

まぁ、いいか。
Aで統一すれば。

乱)「真名教えてよかったの?ボク、神隠ししちゃうかもよ」

あ)「えー、ないない。乱、私の事好きじゃないじゃん」

乱)「…」

あ)「だから、乱はしないね」
真名って事は黙っといて、と。
一応注意しとく。

バレなきゃ隠されないし。
そもそも、隠したくなんかないでしょ。

乱)「…変わってる。普通は”仲間だから”とかじゃないの」

あ)「私達、仲間ってより友達だから」

乱)「そーゆー事じゃないよ…はぁ。なんかもう、どうでもいーや」
いきなり、乱はゴロンと転がった。
転がったってより、大の字になった。

乱)「ボクさ、”可愛い”んだよねー」

あ)「…は?」
いきなり、何を言い出すんだこの子は。
そりゃ乱は可愛いけど…

乱)「実際、可愛いは嬉しいからいいけど。…たまに、特別視されるわけ。…そーゆー視線、気持ち悪いんだ」

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作者名:なーこ | 作成日時:2017年3月6日 17時

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