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22話 ページ24

あ)「鶴丸ー、味噌とってー」

鶴)「おっ、味噌汁か」

あ)「そー。味見よろ」

鶴)「…何か足りないんだよなぁ」

あ)「これからこれから」

乱)「ねぇ、ボクは何を見させられてる訳?」
夜になって。
ご飯を食べてない事に気がついた。

不思議なもんで、気づいた瞬間お腹がなる。
鶴丸と乱君も呼んで、ご飯兼作戦会議に入る。

あ)「乱君、運んで〜」

乱)「なんでボクが…」

鶴)「働かざるもの食うべからず、だな」

乱)「あー、うん。はいはい」
めんどくさそうにしても、結局は手伝ってくれる。
基本、素直だ。

あ)「はーい、作戦会議〜」

鶴)「箸を振り回すなよ」

あ)「…はーい」

乱)「…本当に、鶴丸さんなの?あんなに驚き大好きクソ野郎だったのに?」

あ)「え、そうなの?」
私と乱君の間に鶴丸に対しての語弊がある。
例えば、鶴丸が面倒見がいい事だったり。

私は大人しいのしか、知らない。
だけど、乱君達の時は、イタズラばかり仕掛けてたらしい。

あ)「へー、いいんだよ、イタズラしても」

鶴)「いやぁ、ウメと暮らしてから自然と、な」
流石おばあちゃん。

乱)「で、これからどうする訳?」

あ)「明日、もう一度あの場所に行く」
何かしら、手がかりがあるかもだし。

乱)「ふーん、鍛刀するんじゃないんだ」

あ)「?それは、全員揃ってから」

乱)「全員…?」

あ)「そ。鶴丸の元仲間。後4振?」
ん?
でも待てよ。

乱君は気絶してたんだよね。
その間に、皆片付けられてた。

黒さんは、5振のみ、残ってるって言ってた。
それは乱君を抜かした5振…?

あ)「違う、後5振だ!」
私の仮定を二振に話す。

乱)「なるほどね。確かにそうかも」

鶴)「早く会いたいなぁ」

あ)「…うん。頑張ろ」
ご飯を食べ終わり。
二振はまだ動かない。

私が食器を洗ってると、微かに声が聞こえた。
チラッと見れば、二振とも笑ってた。

…思い出話、かな。
この広い本丸で、各部屋に帰るのは寂しいのだろう。

特に乱君は、ずっと一人でいたんだ。
誰かと話すこと自体、嬉しいんだな。

…いい事、思いついた。

鶴)「あ、おい!何処に…」
鶴丸の声に答える事なく、自室に戻る。
パソコンを開き、ある物を買う。

鶴)「おーい…って、ここだったか」

乱)「いきなり、何?」

あ)「ふふん」
ビュンッと。
転送装置でソレが届いた

あ)「じゃーん」
取り出した物は、”カメラ”と”コルクボード”

あ)「はーい、こっち向いてねー?」
驚いてる乱君とは別に、鶴丸はばっちり笑った

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作者名:なーこ | 作成日時:2017年3月6日 17時

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