18話 ページ19
ニナの発言に、皆息を飲んだ。
左)「…今、言うことじゃないだろ」
ニナはフルフルと首を横に振った。
ニ)「この際だから言ったの」
太)「い、いきなりっスね」
ニ)「また今日みたいな事が起きても困るし」
…困る、ねぇ？
皇)「おい、ニナ！言い過ぎだ！」
至)「いーよ。俺の想いは"迷惑"って事でしょ」
紬)「至くんも、落ち着いて」
ニ)「2年前と、同じ事言ってほしい？」
2年前。
…いきなり告白して、フラれたあの日。
あの時もついカッとなった。
それからニナの首に痕をつけ、…怖らせた。
だけど諦める気なんてなかった。
ニナだって否定しなかったし。
それを持ち出すって事はーー。
…つまり、そう言う事。
ニ)「私の気持ちは変わらないよ」
卯)「染井、その辺にしときな」
至)「あぁ、そうだね。ニナは誰かさんだけが大事だもんね」
万)「至さん、煽んなくていいから」
いつの間にか、俺とニナの言い合いになっていた。
…ムカつく。
俺のためを思って言ってるんだろ、それ。
わざわざ冷たく言ったりしてさ。
何、悪役なんてらしくない事してんの？
…あぁ、クソが！
勝手に決めんな。
俺が、お前を諦めるタイミングを。
勝手に踏ん切りつけさすなよ、クソガキ。
俺はお前が好きだって言ってんの。
それを…っこんな形で終わらすなよ…！
心底、腹が立った。
…だからつい言ってしまった。
至)「ニナはーー十座にしか、興味ないもんな」
咲)「至さん！」
それは、スローモーションに見えて。
綺麗な顔をしたニナの目から、涙が滲んでくのが見えた。
…あぁ。
俺はまた、ニナを泣かせた。
ニ)「…ん」
ニナはゆっくり瞼を閉じ、潤んだ目から涙が滑り落ちた。
その姿ですら愛おしく、綺麗だと思った。
至)「ニーー」
謝ろうと名前を呼ぶ瞬間。
電話が鳴った。
それはニナの携帯からで、一瞬顔が歪んだ。
ニ)『はい。………1ヶ月、ですか』
ニナが電話に出てる間中ずっと居心地が悪かった。
それは皆同じようで、誰も何も言わない。
ニ)『今…？…わかり、ました』
ニナは電話を切ると、もはや"ニナ"ではなく"染井ニナ"の顔になっていた。
ニ)「これから1ヶ月、留守にするね〜」
監)「え？」
ニ)「映画の撮影ー」
ニナは和かに笑い、それから十座の前に立った。
ニ)「あのね、じゅーちゃん。……好き」
十)「…っ……」
ニ)「へへっ。今言うつもり、なかった、けど…っ……ごめん」
皇)「ニナ！」
…最低、だ。
俺はその場で座り込んだ。
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なーこ(プロフ) - まるさん» 見落としてました…。すみません、気をつけます (2018年10月9日 12時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月9日 11時) (レス) id: 07f23207a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年10月9日 9時
