10話 ページ11
ニ)「？大丈夫ー？酔った？あ、誰か呼ぼうか〜？」
至)「ん、いや大丈夫。そんなに酔ってない」
ニ)「そー？じゃ、早く中入りなよ〜？」
ニナがドアを開け、部屋に促す。
俺はニナの側をくぐった。
至)「ってか、こんな夜遅くに何してたわけ？」
ニ)「？勿論、仕事だよ」
至)「今ドラマだっけ」
ニ)「そー。あのくそ天馬とね」
至)「の割に、認めてるよね」
ニナはびっくりしたようにこっちをみた。
…いや、違うなコレ。
何当たり前の事言ってんだって顔、してる。
ニ)「天馬は私のライバルだからね〜」
至)「じゃあ、俺は？」
ニ)「ん〜、ゲーマーなおっさん」
至)「おい。まだ25なんですけど」
ニ)「にゃはっ。嘘、遊んでくれるおにーサン」
至)「おにーサンねぇ？…じゃあ、十座は？」
ニ)「……大切な人」
…バカだな、地雷踏みに行くとか。
ドMかよ。
俺はこいつの、大切な人にもなれず、ライバルにもなれない。
ただの"おにーサン"なんだ。
わかりきった事を何回聞けば、俺は納得できるんだって話で。
だけど、何回聞いたって諦めきれない。
あーあ。
いい歳こいたおっさんが。
恋に溺れてみっともない。
…しつこいなぁ
ニ)「たるたる、ちょ、え！こんな所で寝たら…たるたる…？」
その日、夢の中でニナと十座が結婚する夢をみた。
綺麗なウエディングドレスを着たニナは、それはそれは綺麗で切なくなった。
朝。
起きたら知らない場所だった。
…なんて。
昔はよく憧れてたなーと思い出す。
実は俺は伝説の剣士の生まれ変わりで、それに気づいた悪の組織がやってくる、とか。
そんな空想遊びが楽しかった。
現在25になり、そんな事は朝チュンでしかないと知ったけど。
そんな事はどうでもよくて。
昨日、ニナと話してからの記憶がない。
確か玄関で話しててーー。
「起きたか、茅ヶ崎」
至)「…先輩が運んできてくれたんですか？」
卯)「まさか。そんな面倒くさいことするわけないだろ？染井が高遠を呼んだらしい。後でお礼でも言っとけ」
至)「ですよねー。…あれ、スーツも？」
卯)「それは染井が。何でも、今度ドラマで脱がすシーンがあるからとか何とか言ってたな」
至)「…それ絶対ベッドシーンだ」
卯)「お前、昨日はそんなに飲んだのか？」
至)「そんなに飲んだ記憶ないんですけど」
学生時代のような無茶飲みはもうしない。
2人きりで飲むとなったら、尚更だ。
…ちょっと、気が緩んだのか？
卯)「まぁいい。さっさと風呂に行ってこい」
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なーこ(プロフ) - まるさん» 見落としてました…。すみません、気をつけます (2018年10月9日 12時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月9日 11時) (レス) id: 07f23207a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年10月9日 9時
