15話 ページ16
狗朗さんは去ってしまった。
じゃあ、私達も。
淡)「誰が行っていいといった！」
…って具合には、ならないわけでして。
淡島世理は私達の前に立ちはだかる。
「悪いけど、俺達も逃す気はないよ？」
ニコニコと笑う彼。
…この人も、赤のクランズマンなの？
優しいお兄さんって感じだ。
あ)「えーっと、何か？」
淡)「貴方には聞きたいことがある。一緒に来てもらおう」
「世理ちゃん、そりゃあかんわ。俺達もその子に用があってなぁ。堪忍な」
あ、この人。
草薙出雲
赤の王の右腕だ。
….サングラス、怖いなぁ。
厚)「…大将、そろそろ戻んねーと。霊力が…」
あ)「弱まってる？」
厚)「…あぁ」
自分でも、さっきから空気が抜けたようにナニカが無くなっていくのが分かる。
これはーーまずい。
今ここで刀になられたら。
…また説明が、ややこしい。
山)「…っち。厚！いけるか？」
厚)「あぁ。任せろ！」
あ)「え？え！」
2人の合図と共に、私の身体は持ち上げられた。
あ)「く、国広ぉぉお！？」
山)「喋るな」
厚)「こっちだ」
見える世界は逆さまで。
最後に見えた皆の顔は、ポカンとしていた。
あ)「あ''ー、疲れた…」
厚)「悪いな、大将」
山)「疲れたのは俺だ。そら、労え」
あ)「生意気な！」
山)「いてっ。やめろ！俺が写しだからーー」
ふわり。
風が国広の布を攫った。
ついでに前髪もあがり、無防備な彼の姿が露わになまった。
はじめて、ちゃんと彼の顔を見た。
あ)「キレイじゃんか！」
山)「綺麗とか、言うな！」
あ)「じゃあ美しい顔をしてますね！」
山)「煩い！知ってる！」
国広、実は自分に自信あるんじゃないのぉ？
そう言ってからかったら、ふて寝された。
つまんないヤツだなー。
ツンツンしたら殴られた。
いってーな、この野郎。
あ)「厚ー、治すね」
先に厚を治す。
身体中の傷をポンポンとはたきながら、霊力を注いでく。
優しく…優しく…
山)「…下手くそめ」
あ)「ちょっと黙って」
山)「下手くそめ！！」
あ)「黙れっ！！」
この作業は、簡単ではない。
指先に込める霊力の量を、計算しなければならないし。
私は単細胞だから、一つ集中する事に手一杯だ。
だから厚を治した頃には、汗がビッショりだった。
ベタついて、気持ち悪い。
あ)「次国広ぉ」
山)「…どうせ写しには、すぐに興味が無くなるんだろう。わかってる」
あ)「厚ー、抑えてて」
厚)「おう！」
山)「うわぁ！」
あ)「うじうじするな！」
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
