10話 ページ11
狐は、腹からなんか出した。
ドラえもんかよ。
出てきたのは、救急箱のようなもの。
こ)「此方を、彼らの身体につけて下さいませ。少量の霊力ですみます故」
あ)「へぇ。ベビーパウダーみたい」
こ)「似てますが、違います」
説明書はこれで、と。
紙を渡された。
こ)「…で、山姥切国広様の話なのですが…どちらで拾われたのですか？」
拾った経緯を話した。
隣でうとうとする国広くんと、すでに私の太ももで寝始める厚くん。
そりゃあ、もう真夜中ですから。
こ)「…成る程」
狐は何かを考え始めた。
こ)「…本来、この世界には干渉しないはずでした」
あ)「…この世界には？」
こ)「はい。ここは本来の日本とは、少し特殊な歴史を辿られてますから」
全然意味がわからない。
本来の日本とは？
こ)「パラレルワールド、とでも言っておきましょう」
パラレルワールド。
よく映画になってたり、テレビでやってたりする。
けど。
それは"私達の他にある世界"だと思ってた。
こ)「パラレルワールドは、何個も存在します。それこそ、貴方の世界に我々の世界。ちょっとずつ変わっているのです」
狐は、語った。
淡々と、語り続ける。
同じ現象は起こったり起こらなかったり。
本来交わる事のなかった世界同士が、私達。
なぜなら、本来の日本とはちょっと…いや、かなり違うのが私達だから、だと。
経済成長を果たした私達日本と、技術が発達し、タイムスリップが完成した日本。
他にも違う日本があるらしい。
あ)「…で、本来なら歴史修正主義者も関与しなかったこの世界で、私が厚くんを顕現したことで、変わってしまったと」
こ)「…まぁ、そうなりますね」
遂に私の肩で寝てしまった国広くん。
うわ、よだれ垂らしやがった。
寝ている厚くんの髪を撫で、それから狐を見た。
あ)「…で、どうしろと」
こ)「我々も、混乱してまして」
狐は、使えてる"役人"の狐なんだと。
彼らの時代は、国の政府と時の政府が存在する。
で、歴史を守るのは、時の政府の役目。
何でも、あの"安倍晴明"の子孫達が研究を続け、成功したらしい。
刀に、付喪神を降ろすことに。
今は何百もの審神者がいて、歴史を守ってるとか。
で、この狐…正確には、こんのすけ100075の役人がこの"パラレルワールド"管轄に当たるらしい。
勿論、パラレルワールドは滅多にないため、普段は普通の役人らしいが。
あ)「…へぇ、知らなかった」
こ)「ですので、もう暫くお待ちください」
あ)「うぃ」
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
