5話 ページ6
なんていいタイミングなんだ、狐。
今現在、呼びたかった所だよ。
小声で話す狐は、皆に見えてないようだ。
あ)「…厚くんが」
「え？何？」
あ)「…いや、あつすぎだよね、今日」
「わかるー。夏が近いんだよ…」
成る程。
狐に話すのは、周りに独り言に聞こえるらしい。
ノートを指差して二回程叩く。
彼は頷き、ちょこんと座った。
そうこうしてるうちに、セプター4の宗像礼司と淡島世理が、入ってきた。
あ)『厚くんが刀に戻ったんだけど』
こ)「やはり、持ちませんでしたか…」
あ)『どう言うこと？』
こ)「実はですね。霊力が足りないのですよ」
「ーこの度は、我々の所為で貴方方のーー」
宗像礼司が話し始めた。
だけど、それどころじゃない。
霊力ってなんだ、霊力って。
霊的な力か？
こ)「簡単に言ってしまえば、不思議な力ですね。今貴方は、モノを顕現する力が不足してます。だから、厚藤四郎様も刀に戻られたのでしょう」
あ)『どうしたら、いい？』
こ)「こちらに、多少なりとも霊力を供給する薬がーーー」
「そこ！先程からどこを見ている！」
あ)『薬？それ、今ある？』
こ)「あ、ありますが…」
「そこのお前だ！顔を上げろ！」
何だか騒がしい。
誰かが注意されてるらしい。
それより早く、薬をーーー。
「…随分と、熱心に取り組んでらっしゃいますね」
ドンっと肘を押され、反射的に前を向けば。
…いた。
彼が、私の前に。
あ)「あー…はい」
こ)「薬は鞄の中に入れときました！では、失礼します！」
おい。
おい、逃げるな狐。
私を1人にするな。
「何を書いていたんだ。見せてみろ！」
淡島世理が私のノートを取り上げる。
最悪だ。
彼女が、顔を歪めていた。
淡)「…何だ。筆談をしていたのか。お前、名前は何だ？失礼だと思わないのか？」
あ)「…すみません」
「失礼。私にも読ませていただきますね」
宗像礼司がノートをみる。
その間の私は、冷や汗しかかかなかった。
怖いなぁ、全く。
息も出来ない。
宗)「…私には、何も見えないのですが」
淡)「そんなはず…どう言う事だ？」
あ)「え？」
何も書いてない？
そんなはずはない。
彼らからノートを奪うようにして、見た。
…何も、書かれていなかった。
真っ白なノートだった
どういう事？
これはーー助かったのか？
淡)「…まぁいい。次から気をつけるように」
あ)「はい」
淡島さんと宗像さんは、戻っていった
宗)「…」
…こっち、見てるのは気のせいだよね…？
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なーこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！ ゆっくり更新かもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ 最近アニメKにハマったので、違ってたりするかもしれませんが、頑張ります！ (2018年7月22日 16時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アニメKに刀剣乱舞作品大好きで嬉しいです！！夢主達の今後の展開が凄く楽しみです。更新頑張って下さい。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: cd04157892 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く面白かったです!刀剣乱舞とアニメKは、どちらも凄く大好きで続きが楽しみです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2018年7月22日 15時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2018年7月17日 21時
