243話 ページ3
わかっていた。
堀川が私に興味がないことを。
だから、敢えて選んだのだ。
堀)「…なんて」
あ)「え?」
堀)「言うとでも思った?主さんが、大事じゃないって?…馬鹿じゃないの?僕、誰に顕現されたと思ってるの?」
堀川は盛大に息を吐き、青い目で私を睨んだ。
堀)「この世界で、自分の主に興味ないやつなんて、いるかよ!こんな…こんな屈辱的な思い、初めてだ…!」
あ)「ごめん。ごめんなさい」
堀)「もう僕は、主を、…Aのお願いなんて聞かないから」
あ)「わかった」
堀)「…付いてきて」
もしも今、私の目が見えてないって言ったら、彼は驚くだろうか。
あの後、私の左目には、義眼がはめられた。
好きな色を選べるって言われたから。
私は黄緑色を選んだ。
青江は連絡するとき、鶴丸にしか事情を話さなかったらしい。
だから、皆が私の事情は知らない。
かえって、よかったと思ってるの。
もし私が目が見えないって知ったら、彼らは我慢してしまうかもしれない。
言いたい、不満を。
鶴)「…ほら、掴まれ」
あ)「ありがとう」
堀川は怒ってる。
私の、想像以上に。
きっと、振り返ることはない。
だから、私が鶴丸に掴まってても、気づかないだろう。
変な感じだった。
自分の本丸なのに、知らない場所みたいな。
堀)「…主さんが、きたよ」
そう言って、広間に入った。
チラリと見た私達の姿を、怪訝な顔をしながら。
あ)「鶴丸、大丈夫」
鶴)「…あぁ」
緊張する。
扉の向こうには、何十口の刀が、付喪神が、ヒトが。
座っている気配がする。
震える手を隠し、中に入った。
目が。
私を見てる。
じっと、観察してる。
「…っ殺してやる!ぶっ殺す!」
「乱!落ち着け!」
殺気は、ちらほら出ていた。
特に強いのが、乱ってだけ。
あ)「…自分勝手な行動にでました。ごめんなさい」
安)「はっ。やっすい謝罪だよねぇ」
清)「…安定、」
安)「何、本当のことじゃん」
あ)「安定の言う通り、…すみませんでした」
頭を下げた。
心から、謝る。
ごめんなさい。
私が、間違っていました、と。
乱)「僕は許さないよ。絶対に。絶対に、お前を殺す。もう友達でも何でもないからな」
あ)「…わかった」
乱)「…なんなの?!物分かりいい返事しちゃってさぁ!ねぇ!僕を置いて、いこうとしたくせに!あっさり死ぬわけ!?」
あ)「違うよ、違う。ただ、殺されたとしても、しょうがない事をしたと思う」
安)「だったら、最初からやるなよ…っ」
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華音(プロフ) - こんばんわ☆初めまして(*^^*)凄く面白くて感動致しました。゚(゚´Д`゚)゚。ただ、全体的に所々ではありますが誤字脱字が多く見られましたので^^;御報告致しますね♪それではこれからも頑張って下さいませ(*´∇`*) (2020年6月22日 22時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
Rain Rabit - めちゃくちゃ泣きながら読みました…皆格好よすぎか…!!! (2019年12月17日 23時) (レス) id: 9c6dd3d23f (このIDを非表示/違反報告)
めめこむまーりん(プロフ) - 凄く感動しました。途中途中涙が止まらなくて何度中断したか。。 (2019年1月30日 3時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
cfDbg4VRAsnucMY(プロフ) - (´;ω;`) (2018年7月17日 22時) (レス) id: 7462f02827 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - よっしーさん» ありがとうございます! 青江を好きになってくれたら嬉しいです^ ^ (2018年7月16日 0時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーこ | 作成日時:2018年7月11日 22時