1話 ページ3
監督side
「…あ、ありがとうございます」
いきなり現れた女の子を、寮の談話室に入れる。
氷の入ったお茶を出せば、またもや可愛らしい顔で微笑んだ。
万)「…で？この子誰？」
よく言った、万里くん！っと褒めたい所だが…
古)「摂津。言葉には気をつけろ」
言葉がキツイ。
ただえさえ、見た目も怖いのに。
ニ)「ねーね〜、名前なんて言うのー？」
さっきから黙って見てたニナちゃんが話し掛ける。
…少々警戒してるのが分かる。
あ)「すみません。私、三木Aと言います。…お姉さんは何ておっしゃいますか？」
太)「えー！！ニナさんを知らないんスか！？」
万)「ぶはっ。ニナお前、全然有名じゃないじゃねーか！」
監)「万里くん！」
あ)「すみません…。私、最近戻って来たばかりなので…」
慌てて立ち上がり、シュンッと落ち込む。
太 監 万 ニ)「「「「戻ってきた？」」」」
あ)「？はい。私、お父様の仕事の都合で、7年程海外に留学していました」
太)「りゅ、留学ぅぅう！？」
古)「帰国子女ってやつか」
ニ)「通りで知らない訳だね〜」
万)「ぶはっ。根にもーー」
ニ)「…世良さんに言いつける(ボソッ」
万)「…っち！」
丁度帰国子女の話で盛り上がってた時。
臣)「スコーン持ってきたぞー。皆で食べるか」
十)「…お茶も」
ニ)「十ちゃん！ここ座ろ〜！」
監)「臣くん、十座くん、ありがーー」
あ)「那智お兄ちゃん！！」
バッと立ち上がり、目は見開かれる。
視線は十座君に向けられてる。
彼女の、クリッとした目には今にも涙が溢れそうだ。
臣)「…那智の、妹…？いや、あいつにそんな話は…」
太)「えーっと、Aちゃん？」
あ)「…っ。すみま、せん。那智お兄ちゃんがいるわけ…ないのに…」
臣)「…ニナ、これ頼むな」
ニ)「え？う、うん」
ううむく彼女に近づく臣くん。
臣)「…君は、那智の知り合い、かな？」
あ)「貴方はーー…伏見臣さん、ですね？」
臣)「あぁ。君は？」
あ)「私、那智お兄ちゃんの隣の家に住んでました。…三木Aと言います。…私、貴方に会いたかったです」
彼女は眉を下げ、微笑めば一筋の涙が流れた。
そしてそのままーーー
チュッ
あ)「臣さん。私に、那智お兄ちゃんの話を聞かせて下さい」
臣くんのほっぺにキスをしたのだった。
太 監 ニ)「「「えぇぇぇえ！！！」」」
遠くで蝉が鳴く声が聞こえた。
まだ夏は、終わらない。
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なーこ(プロフ) - 名無しさんさん» そう言う事になってます！！ 春夏組キャンプ後だと思っていただければと思います！ (2017年6月6日 23時) (
レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - ふと思ったんですが、秋組から半年ということはタイマンアクトして借金返済したあとなんですかね？ (2017年6月6日 15時) (レス) id: e4c2591ddb (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - 名無しさんさん» 万里くんの話も頭に浮かんでるので、整理したら書きたいなって思ってます！ (2017年6月4日 23時) (レス) id: bce89ec21f (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - わぁい！新作ですねー！知らない間に万里に彼女がいたりと続きが気になります (2017年6月4日 21時) (レス) id: e4c2591ddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーこ | 作成日時：2017年6月3日 11時
