【短編集】エンカウンター (ページ2)

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drm side

昼めしを食べ終わって、普段娯楽等をほぼしない彼女にゲームの話をしてみた。
ゲームをした事すらないかと思っていたけど、案外テトリス系はしたことがあるみたいやった。

脳トレってゲームに入るん？とは純粋に思ったけど(入ります)。

でも、案の定FPSゲームとかはやった事ないみたいで、つい勿体ないと答えてしまった。
だってまじでA耳いいんやもん。足音聞くのが大事な、特にAPEX系のゲームにおいてはいっちゃん大事やし。

それを彼女に話すと、少し考えるような顔をしていた。もしかして、やけど。

「もしかして、興味持った？」

『はい、だるまさんがそこまで言うので少し。』

「まじか！！」

正直興味持つとは思わんなんだから、もしかしてが当たって声のボリュームがデカくなった。

「じゃあさ、やってみらん？FPSゲーム。」

『…やってみたいですけど、どうやってやるのか知らないですし、そもそもだるまさんが使ってるようなパソコン私は持ってませんよ？』

「あー…A、仕事以外のパソコン持ってないんか…」

『はい、使う事がないので。』

確かに、彼女は余り機械に触れる事はない。
スマホとか仕事でとかは触るんやけどそれ以外は全くと言っていい程だ。

俺のパソコン…だと、Aと一緒にゲームが、出来ないからと言う理由で却下。

というか、興味持ったんなら買えばいいやん…？

それなら俺ともゲームできるし！？

『じゃあパソコン見に行かん？』

「お財布と相談して、大丈夫だったら行きます。その時は付き添いよろしくお願い致します。」

『え、いや俺が買うよ？興味持たせたの俺やし。』

「でもパソコンは高価な物なので。いくらだるまさんだとしてもお金を出させる訳にはいきませんよ。」

「いーやダメやね！それに俺がAと一緒にやりたいから買うんよ！こーゆー時位お金出させてもらっていいですかね！？」

『…はい。』

はい、俺の圧の勝ち((

圧をかけたい訳ではなかったけど、いつもAは自分の物は全部自分の財布から出すから、俺が何かを買ってあげるということがない。

やから、少し圧をかけてしまったがどうしても俺が買ってやりたかった。圧のお陰かAも承諾してくれて良かった。

外出るのは正直気乗りしやんけど、明日にでもAとパソコンを買いに行けたら行くか。