【能勢久作】本 続き ページ9
『ッ！！』
声にならない喜びとは、こういうことを言うのだろう。
きっと私が、授業中に読むことを予想して、挟めたに違いない。
なんてズル賢い奴なのだろう。
久作と目が合った。
きっと、たまにこっちを見ていた。
私が本を読んで、この紙を見るのを確かめたくて。さらに反応を見たくて。
授業が終わってから、私はすぐに久作のとこへ行った。
『私もだけど、文句ある？』
「強いて言うなら、授業中に本を読むな」
『狙ったのに？』
「そうだな。……返事はｏｋでいいか？」
私は頷いた。
●
昼休み、池田と川西と時友が私んとこに来た。
こ、怖いからやめろぉ！！
『何ですか』
「何ですか、じゃない！お前、嘘ついたよな！いい、久作はね、誰よりも繊細なんだ。お前の気持ちを聞いて、告白しようかしないか迷って、散々頭悩ませて、何だこのやろー！」
「さ、左近、落ち着くんだなぁ！」
「お願いだから、久作をいじめないでくれよ。……本当にやめてくれよ」
最後は、肩をガシって捕まれて言われた。
痛い。
てか、いい友達持ってんな。
「ちょ、せんぱーい！彼女できたって本当ですかー！金吾から、聞いたんですけどー！」
「お、お前、言ったな？シロ、言ったな！委員会の後輩に言ったな！？」
「だ、だって、嬉しくて……！」
「シロのアホ！お前をここまで恨んだことはない！」
「お、おい、やめろ！アホのは組やめろ！大声で言うな！帰れ！」
「池田先輩、帰れって酷くないですかー？」
私はきっと、面倒な奴等が知り合いにわんさかいる奴を彼氏にしてしまったのだろう。
クラスの皆は、こっちを見ている。
本当に勘弁してほしい。
とりあえず久作のとこへ向かった。
『今から取り消してもいいでしょうか』
「やめろ。心の拠り所が無くなる」
『能勢久作』
「前から思っていたが、何故フルネームで呼ぶんだ」
『恥ずかしいから』
「……そうか。で、何だ」
『川西マジで怖い』
「言っておくが、通じないぞ」
『うん。……久作』
「何だ」
『私を選んでくれてありがとね』
私は珍しく、そんな素直なことを言った。
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綺羅(プロフ) - すみません、リクエストなんですが、５年生で天女＆死ネタ(夢主ちゃんが死んで元に戻る的な)と、鉢屋三郎、竹谷八左ヱ門のヤンデレお願いします！ (2019年3月21日 21時) (
レス) id: edf49a64b1 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ(プロフ) - ＡＩさん。よくわかりませんが直りました！ (2019年2月9日 9時) (レス) id: 49dd002668 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - ＡＩさん。突然すいませんが、占ツクのアプリ入れたら、パスワード入れても入れなくなったんです。これ、どうしたらいいですかね？ちなみに作ってたやつ全てです。もう、お手上げでして。 (2019年2月4日 13時) (レス) id: 49dd002668 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＩ(プロフ) - リクです！笹山兵太夫で甘、時共四郎兵衛でファンタジーパロ、斎藤タカ丸でギャグお願いします(＞人＜;) 更新はゆっくりでもいいですよ！ (2019年1月26日 16時) (レス) id: 0cceb4bf18 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＩ(プロフ) - クラゲさん» よし！という事でリクエストです！池田三郎次で成長お願いします！あと、富松作兵衛で天女お願いします(*≧∀≦*)また、欲しいやつがあったらリクします！ (2019年1月1日 2時) (レス) id: 0cceb4bf18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クラゲ | 作成日時：2018年4月2日 12時
