Schneehaus 3

＊ ページ25

目黒side



馬鹿だけど、ここで無理したら明日行けないって分かってたから。

仕事のことはそこそこに布団に入って寝ることにした


　「ひゅっ...げほっ...」


息苦しいな、って目覚めたのは、5時半すぎ。


これくらいなら、大丈夫、
ここで薬使ったら、仕事行けないって思って、


大丈夫、落ち着け、って言い聞かせていたのに


　「ぜぇっ...んっ...ぜぇっ...ひゅっ...げっほげほっ...」


楽になるどころか、横になっているのが辛くなってくる


お願い、治まって、って思うのに、どんどん苦しくなって


舘「目黒？ごめんね、入るよ？」


ノックの後に聞こえた舘さんの声にも返事なんてできなくて。


呼吸をするのに精一杯になっている間に、隣には阿部ちゃんがいた


阿「めめ、苦しいね、吸入、した？」

　「...ひゅっ...んっ...ぜぇ...げっほげほっ...」


問いかけにだって首を横に振るのがギリギリ

吸入して、やっと楽になった頃には、陽も昇り始めていた


阿「落ち着いたかな？疲れたよね」

　「ごめん、早起きさせちゃって、」

阿「また我慢したでしょ？今日は安静。
　 照休みだって言うから何かあったら言うんだよ？」

　「え、待って、仕事。」

阿「発作出たら休む約束でしょ？
　 今の状態じゃ、もっとひどい発作起こる可能性あるから。」


流石に今日は、医者として妥協できないよ、って言われたら反論の余地がない


でも、先輩に迷惑が掛かるって思ったら行かないわけにもいかない


　「分かった、今日は大人しくする。」

阿「うん、そうして？
　 あんまり続くとちゃんと病院で検査することになるから」


ごめんね、阿部ちゃん。
今日だけ、今日だけは嘘吐かせて。

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