命令4ー3ー6 ページ40
『6月23日 午前9時09分 送信者：王様 件名：王様ゲーム 本文：王様の命令に従わなかったため、首斬りの罰を与える。男子出席番号35 屋島元 END』
「な…………んだと！？ なんで……なんでオレが罰を受けてるんだ！？ウソだろオイ……なんで……！？」
「な………なんで元が罰を受けてるんだ！？ 木本か！？ それとも布施か！？」
祐介が叫ぶと、それに同調して将輝と軌跡もなんでだなんでだと言い始める。
教室は軽くパニックになっていた。
「オイ木本テメェ！！ テメェがヤバくなったからオレに罰を与えようってか！？」
「ち………違う！！ みずき何も知らない！！」
「じゃあ布施ェテメェか！！？？」
「あ、あたしでもない！！」
「じゃあ誰だ！？ オレを殺そうっての、」
は、と言う前に、元のセリフは途切れた。
ボトン、とやけに生々しい音がして、嘘偽りなく、元の
元の体は首という名の蓋を失ってぐらりと揺れて倒れる。
首の断面からは血が噴水の様に噴き出す。
「キ………キャアアアアア！！！！」
みずきの悲鳴が響く。
「うっ…………」
心愛も悲鳴こそ出さなかったが、口元を抑えてうずくまる。
近くの席の生徒の顔に、元の首から噴き出す血が付いていく。
「やだ………なんで！？ ホントに何もしてないのに首が斬れるなんて……なんで！？！？」
亜衣乃が叫ぶ。
「ねぇ私もうやだぁぁぁぁ！！！！ なんでぇ！？！？ なんで屋島君の首が………首が斬れちゃうのぉぉぉ！！！？？？」
明日加が泣き喚く。
「オ、オイ、ギャグだよな………？」
見るからに死んでいる元の所へ歩み寄る良太。
「だ、だめだよみんな……先生呼ばなきゃ」
クラスの学級委員、ほのかが弱々しく呟くが、誰の耳にも届かない。
「聖蘭……怖いよぉ」
「だ、だ、だ、大丈夫……だよ……？」
聖蘭と雫が揃って慰めにも似たセリフを吐く。
「百菜、これは何が起きてるの？」
「元君が死んだんだよ、百音」
双子の姉妹、百菜と百音は呆然としたように状況を言う。
「オ、オレ…………先公呼んでくる……」
凌はそう言うと、フラフラして足取りで教室を出ていく。
「藍………全部知ってる事、話して！！ じゃないと、もっと人が………
愛乃が藍に言う。
「勿論。 ………でもその前に、なんで元が罰を受けたのか分かったかも知れない。 まずは、そこからからだよ」
藍は、厳しい顔をしていた。
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仲矢みりり - 桜崎 紗代さん» ありがとうございます！ 凄くうれしいです。 夢が小説家なので！ 返信遅れてごめんなさい！ (2018年3月17日 18時) (
レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
桜崎 紗代 - 表現の仕方、王様のメールの内容などなど、凝っていてすごいです…！小説家になれるぐらい上手です…！尊敬します！ (2018年3月8日 20時) (レス) id: 30a558eb97 (このIDを非表示/違反報告)
仲矢みりり - コユキ(非ログ)さん» 嗚呼ああああ、レス押すの忘れました；；申し訳ないです (2017年9月23日 18時) (レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
仲矢みりり - 有難う御座います！うれ死すです！ 後程作品を拝見させて頂きますね！ (2017年9月23日 18時) (レス) id: 8503f2d058 (このIDを非表示/違反報告)
コユキ(非ログ) - 仲矢みりりさん» お久しぶりです！返信遅れてすみません！！とても面白い作品ですよ！私も見習わなくては…(笑)ありがとうございます！後程ご紹介させていただきますね！これからもがんばってください♪ (2017年9月23日 17時) (レス) id: dc136b33d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑川みりり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hpmpenakaya
作成日時：2017年4月20日 23時
