俺はアーヤの心の友だから。 (ページ5)

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memory４　翼side ページ5

翼side

そのあと、俺はアーヤを起こして部活へ行った。
もちろん、朝練遅刻で怒られた。
でも、とっておきのハニースマイルで「すみません。次はしません。」って言ってね、お説教を最小限にとどめた。テヘペロ！
今日は一日、アーヤに異変がないか見ていた。(ストーカーかよwwwby作者)
何も起こらず、帰りのホームルームの時間になり、あっと気づく。
やべっ、アーヤに集合伝えるの忘れてた！
急いでメモに書いて、前の席の男子に渡す。
翼「立花さんに渡してって言ってたよ。」
なるべく、俺が渡していることを隠す。
メモがアーヤまで行き渡り、アーヤがこっちを振り向いた。
小声で、
彩「ありがと、翼。」
と、満面の笑みで言ったのだ。
アーヤが、学校で俺のことを「翼」というのは珍しかった。
でも、俺は見てしまった気がする。

アーヤの笑顔の影には、暗い顔があったことを。

～帰り道～
俺は、アーヤと帰ることにした。
翼「どうしたの、なんか暗いよ？」
彩「な、んにも、ない…よ。」
絶対なんかあるな。
翼「そう。俺ら、心の友じゃん。何かあったら相談するんだよ？約束。」
俺は、指切りの形を作り、差し出す。
アーヤも手を出してくれた。
彩「…ありがと、翼。心が軽くなったよ。じゃ、ね。」
家で別れ、俺は走る。
やべぇっ、集合遅れる！