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いびつな心 ページ5
廉side
紫耀に彼女ができた
そう聞いた時、時間が止まった
好きな人がいる事は知っていた
でもこんなにも早く諦めなければいけない時がくるとは思ってもいなかった
「紫耀、おめでとう。幸せにしてあげてね」
思ってもないことを口にする
本当は僕を幸せにして欲しかった
何が足りない？
ダメなところがあったら直すから
そんな気持ち伝わるはずもなかった
いつも紫耀の後ろ姿を追いかけていたけどいつのまにか見えなくなっていた
もう間に合わないだろう
あの時素直になっていれば
目の前の海を見て思う
一番大事に思っていた紫耀を失ったのだからもうこの世界で生きていくのは無理だ
僕を乗せてどこか遠くへ連れてって
真夜中の海に静かに入っていった
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作者名：名無し41922号 | 作成日時：2019年7月1日 11時
