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『あら、おじいちゃんに挨拶してくれたの?Aが来てくれた〜ってきっと喜んでるわ』
そういって優しく微笑みながら、私の隣に座るおばあちゃん
『あなたがいなくなって、もう6年目の夏よ。Aはどんどん大人びて、オンマそっくりなのよ。貴方がここにいたら、きっと驚いたでしょうに」
少し寂しそうに話すおばあちゃんに、私の胸の奥が痛くなる
「おばあちゃん……」
なんと声をかけたらいいのか分からなくて、私は口を閉じた
『さ、ご飯食べましょう。せっかく頑張ったのに冷めちゃうわ』
よいしょ、と立ち上がり居間へと向かうその後ろ姿に、なぜだか涙が出そうになった
人が1人いなくなると、その倍の人が悲しい思いをする
私も、おばあちゃんも、おじいちゃんがもういないことは分かってるはずなのに
まだ心のどこかで信じている
おじいちゃんは生きてるって
またきっと会えるはずだって
それを信じて生き続けてる
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作者名:Rinrin | 作成日時:2019年8月27日 0時