【HQ!!】いつまでも此処に居られると思うなよ

73.黒い笑み ページ33

白井side


衝撃的過ぎて私はただ固まる事しか出来なかった。


部長『由真ちゃん？何してるの？』


いつの間にか後ろに部長が立っていた。


全てを察してしまった様な顔で。


部長『…それ、玲香ちゃんのフルート…だよね？』


『ち、違うんですっ！私は………！』


部長にこれまでの経緯を伝えた。


しかし部長は呆れた顔で信じられない言葉を口にした。


部長『はぁ。由真ちゃん、今日はね…




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どの委員会も集まりは無いよ』


思い切り頭を殴られたような衝撃だった。


『…え？だって玲香ちゃんはっ！』


部長『いい加減自分がやった事は認めなよ、由真ちゃん』


『！？』


部長に初めて冷たい目を向けられた。


そして次々と部員が来た。


先輩1『どしたのー？何かあったー？』


先輩2『え、それって…』


後輩1『…玲香先輩のフルートですよね』


後輩2『もしかして由真先輩が…？』


『ち、違うっ！私はっ！…っ』


もう泣きそうになった。


そして


西城『由真ちゃん』


『！！』


今1番会いたくない人が来てしまった。


西城『これ…由真ちゃんがやったの？』


『違う！私じゃ『酷いよ』…！？』


玲香『何で、何でこんな事したの？私にトップ取られたのがそんなに嫌だった？今日のオーディション、自分が受かりたいからこんな事して私を棄権させようとしたの？』


先輩3『…さいってー』


後輩3『酷い…』


何で？


何でよ？


…ははっ。


馬鹿みたい。


部長『この件は顧問に報告するから』


そう言って先輩達は職員室に行った。


後輩1『玲香先輩、大丈夫ですか？』


西城『うん、ごめんね。迷惑かけて』


後輩2『迷惑って…何言ってるんですか』


後輩3『玲香先輩は何も悪くないです！』


ふと玲香ちゃんと目が合った。


その時の彼女は黒い笑みを浮かべていた。


そこでやっと私は気が付いた。


私は玲香ちゃんに嵌められたんだって。


玲香ちゃんに裏切られたんだって。

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