overflowing with kindness#2 (ページ7)

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廉side

　知り合って間もないんに

　あんなに楽しそうに笑うAさんが忘れられんくて

　聞いてしまっていた

　A「あっははははは！」

　俺の問いかけに答えんと盛大に笑うAさんに

　呆然となる俺と初対面で分かりやすく驚く海人に

　A「あー、ごめんなさい
　涙出てきたわ」

　俺の質問に答えたんは

　弓削「あの方はAさんの弟さんですよ」

　

　Aさんの隣りで俺らの飲み物を作ってた弓削さんやった

　『弟！？』

　A「そう、正真正銘血の繋がった弟です」

　海人「にしても、すげー爆笑してましたねw
　普通、弟さんと恋人間違えられたら嫌がりません？」

『全然！唯一の弟なんで
　ただ、あれが彼氏とかないないって思ったら爆笑してました。失礼しました』

　海人に説明するAさんの言葉に

　顔が綻ぶのが自分でも分かった、でも言葉の気になることに

　

『唯一？』

　問いかけていた

　

　A「あ、うち5人兄弟で上に兄が3人・私・弟っていう並びなんですよね」

　

　海人「凄い男だらけw」

　A「そうなんです。なのに上ばっかりで下はあの子だけなんで可愛いんですよね」

　俺たちと話しながらも、体を動かし続けるAさん

　そんなことよりも

　彼氏じゃないって言葉をきけて

　少なからず、安堵してる自分に気づいて

　俺、Aさんのこと好きやん

　やから、涙の理由を知りたくて仕方ないんや
　

　

　