overflowing with kindness#2 (ページ6)

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Aside

　永瀬さん達と入れ違うように

　店の外に弟と出た

　弟「そろそろさ、5人で会おうよ」

『無理だわ、ごめん』

　弟「そっかぁ」

　私の返事に寂しそうに相槌を打つ弟が

　私の知らない真実を知っていて

　どれだけ辛い思いさせていたのか

　私は知らなくて

『お兄ちゃん達にもAは元気に店守ってるって伝えといて！じゃあ戻るわ！ありがとうね』

　と、声をかけ私は逃げるように店に戻った

　弟「亮兄はAねぇを守って去ったんだ
　なんで、上手くいかないんだよ」

　弟がそんな言葉を呟いていたなんて

　知る由もなく、店内に戻りながら声をかけると

『あれ？まだ、何も決められてないんですか？
　飲み物は？』

　確認するように弓削さんに聞くと

　弓削「永瀬様？」

　私を凝視して、みんなの注目の的になっているのに

　やっと気がつくと

　廉「あ！そや！ウイスキー！
　俺、持参したんでこれでハイボールで
　海人は？」

　慌てて、反応して前回の約束通りお酒を持参されて

　メンバーの高橋さんに問いかけてた

　海人「俺は、ジントニックとかあります？」

　弓削「はい、ございます」

　海人「じゃあ、それで」

　そんな、会話の最中

　永瀬さんの隣に移動して

『お食事どうされます？
　簡単につまみ系オードブル的な感じで
　ご用意してますが、ガッツリ召し上がるなら
　メニューからになってしまうんですが』

　廉「軽くつまみながら、考えます」

　そう、お返事をもらって

　カウンターへ入ろうとした時

　廉「さっきの人って彼氏さんとかですか？」

　横を通り過ぎる私に永瀬さんが問いかけた

　