overflowing with kindness#2 (ページ24)

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Aside

　週刊誌に目を向ける永瀬さんを尻目に呟いた

『私がSNSが疎いのは昔からで、亮兄に人気が出たからといって変わらなくて
　だから、こんな週刊誌や記事のことなんて全く知らなくて
　私が知ったのは学校で同級生から言われた、私だけ父親が違うの？なんて訳のわからない質問からでした』

　

　当時を思い出して呟いた

　意味が分からなくて

　直ぐに否定しなかったのが

　この後のことに繋がったのかななんて

　冷静に考えられる様になってた時

廉「血の繋がりって、こんな……」

『事実無根です。私と亮兄は歴とした兄弟です。
ですが、お二人とも弟をみたように
　一番上の兄も亮兄も次の兄も私も全く似ていなくて
　同性だったら、うまれない噂話ができあがる』

弓削「それがこの熱愛デマ」

弓削さんの問いに頷くことでしか私は返答出来なかった

　

廉「吉沢くんの事務所は何もしなかったんですか？」

　さすが、そちら側の永瀬さんの質問に
　

『最初に出た週刊誌が出る時、亮兄は事務所にカフェは実家が経営している店で一緒に映る私が妹であることを伝えていたんです。事務所はそれを出版社に回答して内容の訂正を願い出ました。』

廉「え、やったら
　なんでこの記事」

『この記事を書いた人は何を思ったのか
　それに納得がいかずその出版社を辞め
　違うところから内容を訂正しないまま発売がされ
　次号には私との熱愛なんて根も葉もないデマが出ました』

　

　私の言葉に口を閉ざした永瀬さん

　もう、話をやめたくて

『だから……』

　弓削「それだけですか？」

　言葉を続けようとした私を遮ったのは弓削さんだった

　その瞳は、永瀬さんの話を真剣に聞いていた時の様に

　何かを見透かしているようで

『はははっ、弓削さんて本当に何者なんですか？』
　

　笑って私は誤魔化した

　