overflowing with kindness#2 (ページ22)

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Aside

　突然、現れた永瀬さんに驚きが隠せなくて

　言葉が出ないでいると

　廉「実は謝りに来たんです」

『なに……を？』

　廉「この間、店のことが分かるものは載せてないにしろ
　勝手にこの店で撮った皿の写真を生放送であげたんです」

　

　弓削「あぁ、なるほど」

　廉「なるほど？」

　弓削「実は、今日
　 Aさんが飲食店を探す怪しげな人を見たようで」

　廉「ここに来る時は、なるべく近くで降ろしてもらって
　歩いて来るようにしててんですけど
　もしかしたら、俺に張ってた記者か何かかもしれないです」

　弓削「可能性が高いですね
　この店は広告も出してないですし大通りからそれています。永瀬さんが上手くまいて来店されていた為突き止められなかった、だけどここ近辺ということと皿だけ出した写真で飲食をしらみ潰しに探す人物の出現」

　廉「俺の浅はかな行動が原因です」

　謝った永瀬さんに

　あなたが教えてくれたように

　永瀬さんはそんなことをしたかったんじゃない

　自分の今を届けたかった

　そう、自分が永瀬さんだったらという

　相手側に考えれる自分がいた

『そう、だったんですね』

　私の言葉に

　廉「本当にごめんなさい」

　弓削「まぁ、幸いにもここのことは
　まだ、特定されていない
　少し来られるのを控えさえすれば大丈夫なんじゃないですか？」

『お願い出来ますか？』

　私がそう頭を下げると

　廉「じゃあ、さっきの話そうとしてたこと
　俺にも包み隠さず話してくれますか？」

　それは、さっき入ってきたことで

　話さなくて済んだと思っていた

　亮兄のことだと思うと

　隣のカウンターの椅子を引くと

『少し長い昔話になるのでかけて下さい』

　弓削「私はお2人にコーヒーお淹しますね」

　私を落ち着けるように言ってくれた

　弓削さんと、隣に座った永瀬さんに

　上手く話せるように自分を落ち着けてから

『私の兄の1人は俳優の吉沢亮です』

　もう一度はっきりと伝えた