overflowing with kindness#2 (ページ21)

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廉side

吉沢「おーい！大丈夫か？
　フリーズしてんぞw」
　

吉沢くんの言葉に動揺しすぎた俺に声をかけてた

『あ、すんません
　場所分かるようなとこ写してへんかったんに
　吉沢くん分かったからびっくりして』

吉沢「あー、実はさここ俺の実家なんだよね」

『え？ほんまっすか？
　どこにでもありそうな、カフェの写真でしたよ？
　俺が出したの』

吉沢「んー、皿の近くにあった机の傷」

そう言われて、写メを自分の携帯で確認すると

店でも、写真でも言われんと気づかん傷に

吉沢「俺と兄貴がイタズラでつけたものw
　んで、その植木鉢の花は弟が俺の代わりに置きに行ったもの」

『はっ！？えっ？
　Aさん、そんなこと言ってませんでしたよ！』

吉沢「Aは弟からだと思ってるだろうし
　あいつの中で俺は多分……
　一生許すことの出来ない相手だから」

『この間、弟さんに会いましたよ
　そん時自分には兄が3人いるって』

吉沢「一応、身内換算はしてくれてんだw
　なんか、それだけで嬉しいわ」

そんな、本当の家族なんに身内換算やなんて

まるでAさんの中で自分は

家族という括りに入れて貰えてないと思ってる言葉に

『なんで、そう思うんすか？』

聞いてしまっていた

吉沢「それだけ、俺はAを傷つけて
　家族を壊したからだよ」

『そんな……』

吉沢「嘘だと思うでしょ？笑
　そう思いながらでもいいから聞いてくれる？
　戯言のような昔話」

そこから吉沢くんの言う、戯言のような昔話を聞き終えると

俺はAさんに謝りたくて

店に足が向いていた

店に着くも、薄暗い明かりが着いていて

CLOSEの看板がかかっているmomentのドアに

静かに音を立てないよう手をかけると

鍵がかかっていなくてゆっくり開け中に入ってみると

弓削「永瀬様が芸能人と分かると
　まるで芸能人という職業を毛嫌いするかのように
　店への招待を悩まれていた、違いますか？」

弓削さんの言葉に詰まらせるAさんに

ごめんなさいって謝ろうと身を乗り出そうとした時

弓削さんと目が合い体を止め静かに待っていると

A「私の兄は俳優の吉沢亮……なんです」

今ならこの兄妹の関係を俺の行動1つで

変えれるかもしれないと思うと

　
『俺もその話聞かせてもらってもいいですか』

　話に割り込んでいた