overflowing with kindness#2 (ページ14)

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Aside

永瀬さん達を送り出してから

　

　弓削さんと片付けを済ませ

『弓削さん、奥の戸締り確認してから私出るんで
　もう上がって下さい！』

　弓削「お待ちしておりますよ
　夜道は危険でしょ？可愛らしいお嬢さんは」

『はいはい、お言葉だけ頂いておきます。
　ちゃんとタクシーよんで帰るのでご心配なく』

　弓削「あ、それなら安心ですね！
　ではお言葉にあまえましてお先に失礼致します」

『はーい、明日ランチからだからね
　モーニングの時間で来ないでくださいよー』

　弓削「承知しましたよー」

　そんなやり取りをして、弓削さんを見送ると

　戸締りを確認して自分も帰ろうかと

　カバンと携帯を手にした時にメッセージの通知をみると

弟そいえば言い忘れたんだけど勝手にカウンターに
　花飾って帰ってきちゃったw

　

『はぁ？』

　メッセージに来たカウンターを確認すると

　綺麗に咲いたカランコエが

　よく見る小さな植木鉢に収まっていた

『カランコエ……』

永瀬さん達なんも言わなかったななんて思いつつ

　この花の花言葉に込めた

　弟の思いが

　私に届くなんて思いもしないまま

　花をそのままに

　私は店を後にした

　