overflowing with kindness#2 (ページ11)

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Forget about taking a breather ページ11

廉side

　俺たちの相手を託された弓削さんが

　弓削「しっかりしてそうでどっか抜けてるんですよね」

　そう、楽しそうに話す弓削さんに

　海人「弓削さんはいつからここで？」

　海人が質問してた

　弓削「1年ほど前にお客さんで来ていたら
　スカウトされまして」

　その時のことを思い出すかのように嬉しそうに話す弓削さん

『なんか、すげー嬉しそうですね』

　弓削「いや、私
　お恥ずかしながら嫁もいなければ
　当たり前に子供もいなくて」

　海人「えー、モテそうなのにイケおじ？的な」

　そう、笑わせるように言った海人に

　弓削「若い頃は仕事で出世する
　それだけが楽しみで寝る間も惜しんで仕事に明け暮れる毎日、その様な日々を送り続け気がつけば定年まで」

　そんな、仕事に自分の時間を費やして来た

　弓削「だけど、定年を迎えてしまえば
　仕事という自分の居場所さえ無くした私に
　新たな居場所を下さったAさんには感謝しかなくて」

　
　弓削さんからあんな言葉をもらっていたんだと思うと

　俺は言葉が出やんかった

　