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六つ目の ハート ページ7
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その日の夜、私は荷物をまとめ始めた。
そこまで荷物が多いわけでもないし、出発まであと2日と少しある。
けど、借りてたから、綺麗に返したいし、掃除しないと。
引き出しを開けると1枚の紙が落ちてきた。
上には“WANTED”の文字。
大きく貼られた自分の顔。
下には“フィリナ・A”と記載されている。
なんとなく取ってたけど…
この機会に捨てようか。
自分の持ってても仕方ないし。
きっとみんな私を忘れてるだろう。
それに私は…もう一人じゃない。
そう言い聞かせて眠る夜は、いつかの日のように意味もなく涙が出ていた。
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作者名:ぱある | 作成日時:2017年11月19日 23時