三十二話*あの子 ページ34
「最近任務多くない？ 報告書書くの面倒なんだけど」
「諦めて、Aさんの手際が悪い」
「……酷くない？」
千代は珈琲を飲みながら涼に対してこれからどう接するか考えている
＿＿＿＿＿「垣根 涼」
可愛らしい見た目とは裏腹にかなりの腹黒い奴
私以外の人間には敵意を抱いている人間不信的な子
まぁ問題しかない
「そうだ、座敷牢に行ってくる」
「Aさんなら大丈夫だろうけど……気を付けてね」
あの子の異能は回避しようがない
死を覚悟して行くしかないか
「じゃ、報告書よろしくね」
「……え？」
千代の次の一言を待たずに外へ飛び出した
「Aさん逃げないでよ！」と云う千代を撒き、座敷牢に向かう
○●○●○●
暗い、冷たい
厭な空気が心を満たす
此処に居たらさらに悪い子になるんじゃ……？
最低限の光しかない部屋
そこにアレは居た
「……Aさん！」
小さく、触れたら壊れてしまいそうな細い体を抱き止める
紛れもない、涼だ
「涼、ちゃんといい子にしてた？」
「ええ、勿論ですわ！」
お嬢様口調なのはこの子の家柄がかなり良い所だったから
この子の両親は死んだ
私が任務で殺したから
涼に異能があることが分かり、首領に命令され連れて帰ったらよく分からない内に気に入られた
しかし異能が強力だった
最強で、最恐
嫌われるのは当たり前だった
「……Aさん、私と会いたくなかった？」
「そんな事ない、涼の事大好きよ」
嫌いではない
異能が悪いだけであってこの子自身は悪くないから
「大丈夫よ」
安心させるように頭を撫でた
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織姫 - medaemonさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2017年2月13日 18時) (
レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
medaemon - いつも面白く読ましてもらってます（＾−＾）更新待ってます！ (2017年2月13日 11時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - tenko0306さん» ありがとうございます！！更新頑張ります！ (2017年2月12日 12時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
tenko0306(プロフ) - この作品とっても面白いです！更新待ってます！ (2017年2月12日 12時) (レス) id: 9875f5ca27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天原依愛 | 作成日時：2017年1月17日 19時
