二十七話*説教 ページ29
赤羽の作戦は上手くいった
皆でイトナに水を浴びせる的な簡単なやつだったけど
シロとイトナを追い出して喜ぶ皆を私は唯見ていた
苛々する
皆が邪魔しなければ殺せんせーは死んだのに
地球の未来は救われ、私の任務も終了する筈だったのに
「Aちゃん、如何したの?」
「何が?」
矢田が心配そうに聞いてきたが、ぶっきらぼうに答えた
「だって先刻から睨んでば_____」
「だって可笑しいもの」
矢田の言葉を遮り、皆に聞こえるような声を出した
「貴方達、折角の殺せんせーが死ぬチャンスを邪魔したのよ?
それがどれくらいの損害か分かる?
嗚呼、どうせエンドのE組だから分からないわよね。
兎に角、屑な貴方達にも分かるように云うと、貴方達は地球を滅ぼすお手伝いをしたの。
本当に貴方達って駄目ね」
私が云い終わると先刻まで喜んでいた皆からは歓喜の表情が消えていた
少し云い過ぎたかしら
中原さんに怒られるかな……
「けど……Aちゃんだって殺せんせーを殺したいでしょ?
誰かに横取りされたくないでしょ?」
「いや、別に」
死ねばいいじゃない、死ねば全て解決なんだから
そんな事も分からないの?
「……帰るわ」
もう付き合ってられない
帰る道を歩く度、胸が痛んだのはきっと気のせいよ
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織姫 - medaemonさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2017年2月13日 18時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
medaemon - いつも面白く読ましてもらってます(^−^)更新待ってます! (2017年2月13日 11時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - tenko0306さん» ありがとうございます!!更新頑張ります! (2017年2月12日 12時) (レス) id: 0e1e5b3740 (このIDを非表示/違反報告)
tenko0306(プロフ) - この作品とっても面白いです!更新待ってます! (2017年2月12日 12時) (レス) id: 9875f5ca27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天原依愛 | 作成日時:2017年1月17日 19時