あなたは誰と…？【短編集】

執事ときどき狼 〜松村北斗〜 ページ8

あなたside





北｢お嬢様！｣





あ｢んふぅ…。zzz｣





北｢お嬢様、お目覚めくださいませ。｣




あ｢あと5分…｣









北｢そんなこと言ってると…襲いますよ？｣







あ｢はぁっ?!/// ちょっ、松村！

主人に向かってなんて事をっ｢おはようございます。｣




北｢よく眠れましたか？｣





あ｢〜ｯｯ!!!｣






にっこりと微笑むこの悪魔は









わたし西園寺Aの専属執事




私が幼い頃両親とも他界し、祖父がつけてくれた








あ｢松村あんたね、もうちょっと普通に起こせないわけ？｣





北｢なんのことでございましょう？｣





くっそ。やっぱり悪魔。





北｢お嬢様こそいい加減、朝に弱いのをお直しくださいませ。｣




あ｢うるさいな、別にいーでしょ。｣





北｢…お嬢様の寝顔を見ていると我慢が効かなくなるのでございます。｣




あ｢へ、ん…?!///｣





反論しようとしたわたしの口は







憎まれ口ばかり叩く執事の色っぽい唇によって塞がれた






わたし、松村にキスされてる…///





しかもそのキスは深くなる一方で。





苦しくなって松村の胸を押すけどさらに深くなる









酸素を求めて開いた隙間から松村の舌が滑り込み、







わたしの口の中で踊り狂う。









あ｢っはぁ。な、に、すんの、よ///｣




やっとの思いで逃れた口から途切れ途切れに言葉を発すると








返ってきた言葉は意外なものだった。







北｢嫌なら拒めば良いでしょう。｣







北｢私にこのようなことをされるのが嫌なのでしょう？



ならば何故









あんなに気持ちよさそうなお顔をなさるのです？｣









至って真面目な顔で平然と尋ねる松村。









こいつ。









本物の悪魔だ…!!!

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