予算を増やすなバカタレ【RKRN】 (ページ3)

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薬草採りの段ページ3

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「薬草採りについてきてくれてありがとうございます！」

『勿論、可愛い後輩の頼みだもの。いつでも頼って頂戴』

「僕が頼んでも来てくれなかったのに...」

私が六年生の頼みを受けるとでも？六年生のために割く時間なんてないに決まってるでしょ

けど乱太郎に頼まれたからには喜んでいくわ

乱太郎以外の下級生もいてくれたら更に嬉しかったのだけれど

伊作がいじけながら薬草採ってるけど無視無視
今日は伊作じゃなくて乱太郎のために来たんだから

「A先輩は袴を着るのですね！」

『薬草採りなら動きやすいほうがいいかと思ったの』

流鏑馬の時は袴を着るから袴は着慣れてるしね

勿論私だって女だから町に出るときとかは着物を着ておめかししたりするわよ

『伊作、そろそろ籠はいっぱいになってきたけどどうする？』

「これだけあれば十分だね、よしそろそろ帰ろうか」

あら、もういつも通りに戻ってる。さっきまであんなにいじけてたのに

「それにしても！今日は不運が起きませんでしたね！！」

「あぁ！今日は幸運の日かもしれないね！」

たしかに今日はまだ不運がなにも起きてない

いいこと...いいことではあるのだけど不運が起きなさすぎて逆に怖い

まぁ、いいわ。なにか起きる前に早く忍術学園に戻りましょう

『早く変えるわよ、忍術学園に帰る途中で何かあったらたまったもんじゃないわ』

「そうだね、日が暮れる前にも帰りたいしね」

三人で歩き出した時伊作の足が石を蹴り草むらの方へと飛んでいったわ

うん...嫌な予感

__ﾌﾟｷﾞｯ!...ｼｭｰ__

石が飛んでいった方を見ると嫌な予感が的中

猪に当たったようで猪がこちらに威嚇をしていた

すると私達に向かって突進してきた

『乱太郎！危ない！』

私は乱太郎を抱え少し離れたところへ移る

伊作はどうしたって？六年生だからどうにかなるでしょ

「えぇぇ？！ちょっと！？」

なんか頼りないけどまぁ、どうにかなるわよ

「ぅわっ！危なかったぁ...」

伊作はギリギリで避け、猪はそのまま直進し木にぶつかった

はぁ...取り敢えずは一安心ね