思い出し玉と飛行訓練 ページ40
感心するセオドールの言葉にAとダフネは大きく頷く。
「マルフォイも知ったら椅子からひっくり返るんじゃないかな」
「有り得ることね。彼、凄く得意げだったもの、今頃全生徒にポッターくんが退学になるって騒いでるはずだわ」
ダフネはくすりと思い出すように笑って、賑わう大広間へ目を向けた。
「それでお腹も空いたし、そろそろ大広間へ行きましょ？」
Aに大きく頷いて四人は大広間へと歩き出した。
グリフィンドールの雰囲気は遠目からわかるほど沈み込んでいてそれを煽るようにスリザリン生はポッター退学説を雄弁に話していた。
Aたちはハリーが駆けていったグリフィンドールへ目を向ける。
聞いてよ、僕、クィディッチの選手になったんだ！
えぇぇッ？！！ な、なんだってー？！
一気にお祭りお騒ぎで笑顔になる彼らにゆるりと微笑んでいると、ドラコを始めとするスリザリン生たちは頬を叩かれたような顔をしてワナワナと震え上がっているのを視界の端に見えた。
「……あー流石にひっくり返りはしなかったわね」
「ちょっと楽しみだったのよ」とダフネが溢す。
つまらなさそうに口を尖らしたダフネを宥めるようにセオドールとAは苦笑を浮かべた。ダフネは天使のように見えて小悪魔だ。
・
ハーマイオニーの手紙でドラコがハリーに決闘を申し込んだことを知った。
それはハリーに罰を受けさせる、あわよくば退学処分にさせるための罠だったらしい。
これにはAも目を丸くしてしまう。どうやったらこんな悪質なことが思いつくのかと呆気に取られる見事な意地の汚さだ。
ますますAのドラコに対する不信感と嫌悪感を高めたところで、三人は事無きを得たが管理人のフィルチから隠れるために偶然入り込んだところになんと三頭犬がいたらしい。
それもダンブルドアが入学式に忠告していた場所だ。
彼らに慎重に行動すること、そして私も出来ることがあれば協力すると返事を送る。
ハーマイオニーの手紙は読むだけでその場にいたように感じられてとても楽しい。彼女の賢さ故の文才なのだろう。手紙をレターケースにしまい込んだ。
「ほぼ毎日その子と文通してるわね……私といるより楽しそうにしちゃってヤけちゃうわ。あなたの友達は私？ その子？」
頬を膨らますダフネにAは穏やかに笑う。
「何を言うの。優劣なんて無いわ、あなたは私のかけがえのない大切な友達だもの」
ダフネも仕方がないように微笑み、抱き着いた。
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つき(プロフ) - あさん» そのように認めてくださって感謝します。あんな形ではありましたが別サイトに私の小説を読んでくれている人がいると知れて嬉しかったです。今後このようなことがないよう気をつけていただければと思います。これからもご愛読いただけると嬉しいです (2月8日 18時) (
レス) id: 7cdc86589a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 先程別サイトの方を消させていただきました。勝手な無断転載をしてしまったことを深く反省しています。本当に申し訳ありません。 (2月8日 18時) (レス) @page21 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月14日 9時
