ようこそ、狡猾なる蛇寮へ ページ22
美味しい匂いにAたちはうっとりとしてから料理を手を付け始めた。
セオドールがAに料理を取り分けてくれているのを見ていると声をかけられた。
「あ、あの……私、パンジー・パンキーソンよ！」
パグのような顔立ちをした女の子が頬を紅潮させて握手を求めてくる。
「えぇよろしく、A・ヴィトグレーデよ」
手を握ると、Aは緊張気味のパンジーに微笑み返した。
「わ、私……ずっと、あなたと話したかったの！ 一目見た瞬間から気になってたのよ。とっても綺麗で輝いて……でも本当に間近で見るともっと綺麗なのね！」
一気にぶわっと褒められるものだから少し照れてしまったが、Aははにかみつつ「ありがとう……」と返す。
「そ、それで、私と……な、仲良くしてくれるかしら？！」
「もちろんよ。せっかく同じ寮になったんだもの、親しくしてねパンジー」
パンジーは嬉しくてたまらないというように幸せそうに笑った。
・
それにしてもホグワーツの食事はどれも絶品だった。
こんな美味しいもの食べたことない！ と向かい側に座っていたミリセントは感激しながらもぐもぐと口を動かす。
Aも頬を緩ませてエクレアを食べた。
「Aは美味しそうに食べるね、甘いものが好きなの？」
「ええ！ でも、家では体に悪いって食べれないから……今とっても幸せよ！」
セオドールの言葉に笑うAを見てパンジーは「なんて可愛いの！」とスイーツをAの皿に取り分けようとするがフォークが皿に当たる音が虚しく響く。
「そんな！」とパンジーが言ったと同時にダンブルドアがまた立ち上がった。一瞬で広間中が静かになった。
「全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたりいくつかお知らせがある。一年生に注意しておくが構内にある森に入ってはならないぞ。これは上級生にも、何人かの生徒たちに特に注意しておく。管理人のフィルチさんから授業の合間に廊下で魔法を使わないように、という注意がありましたな──」
その言葉にスリザリンの上級生たちは「グリフィンドールの馬鹿のことだ」と苦々しい顔をした。
「今学期二週目にクィディッチの予選がある。寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡しておくれ。最後だが……とても痛い死に方をしたくない者は今年いっぱい四階の右側の廊下に入ってはならない」
他の先生方の笑顔が急に強張った気がした。
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つき(プロフ) - あさん» そのように認めてくださって感謝します。あんな形ではありましたが別サイトに私の小説を読んでくれている人がいると知れて嬉しかったです。今後このようなことがないよう気をつけていただければと思います。これからもご愛読いただけると嬉しいです (2月8日 18時) (
レス) id: 7cdc86589a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 先程別サイトの方を消させていただきました。勝手な無断転載をしてしまったことを深く反省しています。本当に申し訳ありません。 (2月8日 18時) (レス) @page21 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月14日 9時
