いざ、魔法学校へ ページ11
すっかり仲良くなったハーマイオニーとAだったがハリーとロンとはまずまずであった。
「ねぇ皆は、自分がどの寮に入りたいと思う？ 私、色んな人について調べたけど、グリフィンドールに入りたいわ。もちろん、レイブンクローも悪くないけど……もし同じ寮だったら、皆よろしくね」
ハーマイオニーはとても悩ましげに言う。彼女のよろしくに、ロンはあからさまに顔を顰める。同じ寮は死んでも嫌だって表情だ。
「Aともう少し話していたいけど、ネビルのヒキガエルを探さなきゃ。彼、放っておけないのよ。一人で泣きそうになりながらペットを探している姿が可哀想でね……」
名残惜しそうに言いながら、ハーマイオニーは立ち上がりコンパートメントの扉を開く。
「……あぁそうだわ、あなたたちも早く着替えた方が良いわよ、もうすぐで着くは……」
そう言いかけて、緊張した面持ちになって視線を向けてくるハーマイオニーは言葉を紡いだ。
「あ、あのねA。今思ったんだけど、も、もし……よかったら私のコンパートメントで一緒に着替える？ ほ、ほらここじゃあ、………男の子二人もいて着替えられないでしょ？」
その言葉に、ハリーとロンはサッと顔を赤くしてしまう。その場面を一瞬でも想像したような表情にハーマイオニーは鋭く睨む。Aは小さく頷いて逡巡するように視線を逸らした。
「それはそうだけど、あなたのお言葉に甘えてもいいのかしら……迷惑にならないかしら」
「そんなことあるはずないわ！ だってあなたは私の友達だし、気にせず私のコンパートメントを使っていいのよ！」
その言葉にAの心は感動に揺れる。こんなこと言われたの初めてだった。友達、なんていい響きなんだろう。
ハーマイオニーはさぁ行きましょう、と笑顔になる。Aは頬を嬉しそうに染めて、ゆるりと花咲くように微笑み返した。
それを見てハリーもロンもハーマイオニーも思わず見惚れてしまった。そのときまるで天使みたいとA以外の気持ちが初めて一つになった。
ロンはAの背中に羽が見えた！ とハーマイオニーとAがコンパートメントを出ていった後すぐさま、ハリーに話した。
そんなA天使説に盛り上がるハリーとロンの話を知るはずも無く、Aの心は純粋に、幸せな気持ちで満たされていた。
ハリーにロン、そしてハーマイオニーという素敵なお友達が三人も一日で出来たのだから気分はとても最高だった。
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つき(プロフ) - あさん» そのように認めてくださって感謝します。あんな形ではありましたが別サイトに私の小説を読んでくれている人がいると知れて嬉しかったです。今後このようなことがないよう気をつけていただければと思います。これからもご愛読いただけると嬉しいです (2月8日 18時) (
レス) id: 7cdc86589a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 先程別サイトの方を消させていただきました。勝手な無断転載をしてしまったことを深く反省しています。本当に申し訳ありません。 (2月8日 18時) (レス) @page21 id: 60a5994a82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つき | 作成日時：2023年8月14日 9時
