グレイス=フィールドの最年長 (ページ20)

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19話ページ20

Aside

その後合流したレイと4人でノーマンのその後について話し合う

レイ「ノーマン、明日昼お前一人で逃げろ」

ノーマン「けど.....たとえ嘘でも僕が逃げたら警備が厳しく」

『そこは問題ないんじゃないかしら、この農園の飼育方針はのびのび健全に育てると秘密は厳守するなのよ』

ノーマン「飼育方針...」

『この2つは脳の発達に最適だからね』

レイ「あぁ、それに警備変えるとすりゃせいぜい見回りや飼育者の増員、その程度どうにでもできるいや、する！！」

ノーマン「.....それでもわずかでも塀を上れない高さにされたら次どうやってそれを乗り越えてでるつもり？それに発信機をより高性能のものに変えられたら？」

レイ「とにかくお前が死ぬこたないんだよ！出荷されるしかねぇなんてまやかしだ」

意外だな、レイがこんなにも取り乱すなんて...でもそれもそうね、6年かけた計画が今、潰れようとしているんだから

ノーマン「僕が逃げたらレイやエマが代わりに出荷されるかもしれない、僕の代わりに2人のどちらかが死ぬなんて絶対に嫌だ。命はくれてやる...でもその他何一つ譲る気は無い、負けるつもりも一切ない」

『ノーマン.....』

ノーマン「僕は勝つ！脱獄を必ず成功させる！！」

レイ「ふざけるな、これじゃ...俺の6年は何だったんだ」

真剣な空気の中エマがじゃあレイも足折ればいいよと言い出した。エマが言うには大怪我をすればすぐには出荷されないとの事だった

『確かにそうね、私はこのとおり心臓が弱いから15歳まで引き伸ばされてるし』

レイ「アハハハその手があった！」

『レイ...すごい大笑い』

レイ「よし折ろう」

ノーマン「レイ！？いや、待って必ずしも怪我をすればすぐに出荷されないとは.....」

エマ「ならめっちゃ風邪引く！.....ノーマンが死んじゃうより怪我とか風邪の方が全然いいよ.....ノーマン言ってくれたよね？みんなで一緒にここから逃げようって、みんなの中にノーマンがいなきゃ私は嫌だ！！」

ノーマンがあっけらかんとした表情を見せたと思ったら泣きそうになっていく

ノーマンも死にたくないんだ...ノーマンは生きたいんだ

エマ「予定外の出荷とかママの事情とか関係ない、死ぬなんて選択肢最初からない！大丈夫...みんなで一緒にここから逃げよう」

ノーマン「うん.....」