狂犬と事故チュー【今日から俺は！！】 (ページ27)

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＿どいつもこいつも馬鹿野郎ページ27

「…京子さん、Aさんどうしたんですか？」

「知らねぇ朝からずっとあの調子…多分頭の中の虫が孵化したんだ、きっと」

「いやいや流石にそれは…。それにしてもいつまで天井見つめてる気ですかね」

「さぁな、まぁでも聞いてみるか…おい鈴木なんかあったのか？」

「……相良に無理やりキスされそうになった…」

「へぇ、相良とねぇ…え？」

「そんなことが…ってえ？」

「「ええええええええええええぇぇ！！」」

み、耳元で叫ぶなよ！今鼓膜が破れたかと思ったよ！？元気がなくてもね、聞こえるんですからね音は。虫が孵化するとか聞いてましたからね！！

「え、なんで急にそうなるんだよ？！」

「そうッスよいつの間に相良と付き合ってたんですか？！」

「…いや付き合ってないです。まだ告白とかしてないし…されてもないし…」

それからは京子ちゃんと明美ちゃんの質問攻め。なんでそうなるんだよ！とか。どうなったんですか？とか色々聞いてくるので昨日のあった事を説明することにした。

昨日、相良と口論になった挙句、相良に壁に押し付けられた私は正直ビビってた。スーッと首筋を撫でられて顔を固定されて…怖かった。狂犬と言うより男として、相良に恐怖を抱いた。

「で、どうしたんですか？」

「…それが…怖くて…思いっきり殴って…何も言わず逃げた…」

そのまま家に帰って布団かぶって寝ようと思った。とにかく寝たら忘れられると思ったけど…全く寝られなかった。ずっと相良の事を考えてた。

「なんで怒ってたのか全然心当たりないし…もしかしたら嫌われてたのかな…？」

「Aさん…」

「私…もう相良と逢わない。きっと相良もそれを望んでんだよ…」

その時右頬に鋭い痛みがはしった。