リクエスト編 バルボッサ ページ29
小さな島の小さな村にある小さな飲食店。
｢知ってるか？最近近くで海賊船を見かけた奴が
いるらしいぜ？｣
｢海賊？そりゃ怖いな。なぁA｣
『そ、そうだね。用心しないと』
Aはトレイをギュッと握って答えた。
｢Aはべっぴんだからなぁ。気をつけろよ｣
『そんなことないから平気だよ』
Aは苦笑して完食されたお皿を下げた。
カウンターの裏でAはネックレスを外して
眺めていた。
『...はぁ...』
ため息をついてネックレスをポケットに
しまおうとした時...
目に見えないスピードで何かがそれを
持ち去っていった。
『え？！な、何？！』
キョロキョロと辺りを見回すと、ランプの上に
『...猿？』
小さい猿がいた。猿の手にはAのネックレスが。
猿はそのネックレスを持ったままぴょんぴょんと
窓から外へ行ってしまった。
『ちょ、ちょっと返して！！』
Aは職務中にも関わらず慌てて猿を追いかける。
『ちょっと...まって！』
さすがに人間では猿の速さには敵わず
どんどん差が開いていく。
しかしその猿は、ときどき後ろを振り返って
Aとある程度距離が離れないように待つのだ。
まるで道案内をしてるかのように。
『はぁ...はぁ...』
猿を追いかけてやってきたのは船着場の少し
離れた所。
顔を上げると目の前には
『...海賊...船...？』
巷で噂の海賊船らしき大きな船が。
よく見るとロープにあの猿が捕まっていた。
Aは意を決して、ゆっくり海賊船に乗り込んだ。
できるだけ足音を立てずに...そっと。
キョロキョロしながら猿を探すと目の前を
通った影。
『いた...！』
Aは猿を見つけるとすぐさま追いかけた。
猿は相変わらずネックレスを持ったまま逃げる。
逃げた先はボロけた扉の向こう。
Aはキィー...とゆっくり扉を開いて中へ
入っていった。
ゴロン...と何かが足に当たる。下を見ると
『...りんご？』
ひとかじりされたりんごが転がっていた。
部屋は月明かりで照らされていて
机の上には海図や金貨...まさに海賊の持ち物が
並んでいた。
その中にキラリと光るもの。それはAの
ネックレスと似たような輝きだった。
その光にそっと近づいた時
｢誰だ！｣
背後から怒声が聞こえた。と同時にジャキっと
音がした。きっと拳銃の音だ、とAは
冷や汗を流した。
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ポチ - 初めまして。リクエスト今大丈夫でしょうか？ (2018年9月6日 10時) (
レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン - あやさん» パイレーツの曲は頭に残ってとてもいい曲ですよね！ありがとうございます！ (2017年8月30日 22時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
あや - めっちゃ面白いです戦うとき自然と曲が流れます (2017年8月26日 5時) (レス) id: 8de3a34ee9 (このIDを非表示/違反報告)
レモーン - あゆさん» いいですね！ドキドキしちゃいますね！リクありがとうございます！ (2017年8月7日 23時) (レス) id: df95101de3 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - リクエスト失礼します！夢主が１日ジャックのメイドになるって言うのはどうでしょうか？ (2017年8月7日 20時) (レス) id: d87457d5ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモーン | 作成日時：2017年7月16日 2時
