先輩と後輩 番外編 -Daiki.A-【完結】

. ページ26

、



有岡「そろそろつくけど心の準備できた？」




運転席から顔を覗き込んでくる大貴くん。




そんな、心の準備だなんて、、




有岡「あのさ。お互いの両親に挨拶してからちゃんと言おうと思ってたけど、もう言いたいから言うね。」




恐らく有岡家であろう家の前に停まって




手を握ってきた大貴くん




有岡「ずっと隣で一緒に笑っててほしいって、




そう思ったんだ。






そろそろ彼氏と彼女を卒業したい。」




ふわっと優しい口調で語りかけてくる大貴くん




今から両親に会うって言うのに、嬉しくて涙が出てくる。




人って嬉しくて幸せな時って言葉も出ないんだね。




有岡「両家への挨拶が終わったらまた改めて言わせて。


・・・その前にAの両親にプロポーズしなくちゃ。」




軽くハグして背中を心地よくとんとんってしてくれる。




大丈夫、と、涙を拭いてくれる大貴くんはとっても大人びて見えていつもよりも何倍もかっこよくみえる。




この人にはかなわないなぁ。




有岡「よし。笑って？笑ってるAの顔が好きなんだ。」




そう言って車から降りるのをエスコートしてくれた。




玄関の前で深呼吸してたらかがんで触れるだけのキスをされた




目が合って自然と笑顔になって。




手をぎゅっと握ってくれて。




有岡「いくよ？」




「うん、！」




大貴くんはただいまー、と言いながら扉を開けた。









.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す