先輩と後輩 番外編 -Daiki.A-【完結】

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有岡「緊張してる？」




「うん、そりゃもう、吐きそう・・・」




あれからすぐにどちらの両親とも連絡を取りあって会うことになった。




今は大貴くんの実家へと向かう車の中でドキドキしすぎて思わず無言になってしまう。




有岡「だーいじょうぶだって。父ちゃんも母ちゃんも俺そっくりだから。」




あ、俺が似たんだわ、ってわたしを笑わせようとしてくれる大貴くん。




でも今はそんなのどうでもよくてただただ緊張して心臓のとくとくが早くなる。




手土産はこれでよかったかな、とか




服装は大丈夫かな、とか。




ちゃんと挨拶できるかなってとっても不安で。




元彼の裕翔の親に会ったことはあるけど学生の頃とはちがうもんね。




"結婚"を前提とした挨拶なんだよね、これは。




左手には大貴くんがくれた指輪が輝いていて




キラキラしながら頑張れってわたしに言ってくれてるみたい。




有岡「大丈夫、兄貴たちも後で来るって言ってたから。」




「ほんと？ならよかった。さぁちゃん産休中だもんね。」




かつては大貴くんの彼女だと思っていた成海爽子さんも今ではさぁちゃんと呼ぶ仲になっていた。




お兄さんと結婚してからすぐに妊娠がわかってもう産休に入ってるの。







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