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お店の前に停まっていたタクシーに乗り込んで
急いでAとのLINEを開く
・・・最悪だ、
"接待になった"
と送ったと思いこんでいたLINEは
送信ボタンを押し忘れていたのか、Aには届いていなかった。
代わりにこんなメッセージが届いていて
大貴橘先生と話してるから遅くなる
Aわかった!ご飯作って待ってるね
その文章を読んで胸が締め付けられる思いだった
ごめん、ごめんねと心の中で何度も謝り、
急いで電話をかけるけど出てくれなくて。
何度も電話をかけた後に気づく、もう時間は24時に近かった。
Aも1週間頑張って仕事をしてきたんだし、
疲れて寝てるのかもしれない。
ごめん、本当にごめんねA、
俺何やってんだろ、
タクシーを降りてマンションの下から自分の部屋を見上げるけど
やっぱり電気はついてなくて。
起こさないように、と そっとドアを開けたけど
真っ暗な部屋と冷たい空気が俺を出迎えた。
玄関にAの靴はなくて、ここにいないことを意味した。
有岡「・・・情けねーな、」
乾いた部屋に響く掠れた声
１つずつ電気をつけながら進んで行くけど
やっぱり君はいなくて。
ダイニングテーブルの椅子が少し飛び出ていた
ここに座ってたのかな、と椅子の背もたれに手を置いて。
左を見ると綺麗に洗われた皿が並んでいる。
ご飯、1人で食べたのかな
仕事で疲れてるのにご飯を作ってずっと待っててくれたのかな、
とAの気持ちを考えると喉の奥が熱くなる。
冷蔵庫を開けると作られたおかずが目に見えた。
1つ1つ取り出してテーブルに並べてみる。
ラップで少し潰れてるけど、そこにはケチャップで だいき と書かれたオムライスがあった。
はぁ、
深いため息が出る。
俺何やってんだ本当に。
レンジで全てを温めなおして口へ運ぶ。
美味しくて愛しくて涙が出そうだった。
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いく(プロフ) - 楽しいお話、ありがとうございます。新作も楽しみにしてます！ (2019年10月8日 20時) (
レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 最後までキュンキュンがとまりませんでした！先輩と後輩お疲れ様でした！新作待ってます！ (2019年10月8日 17時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
あすみー(プロフ) - すごく面白くて何回も読んじゃいます。この作品大好きになりました。これからも頑張ってください!!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: 070699b59e (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます！パパママ編もこちらで読みたいです！ (2019年8月21日 0時) (レス) id: 725a6d5822 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - わかりました！ありがとうございます！ (2019年8月6日 20時) (レス) id: 87395c27ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naa
| 作成日時：2019年5月31日 12時
