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お盆休みを利用して両親に挨拶に行ったため、
気づけば8月15日。
そういえば、明日はわたしの誕生日だった。
そんなことを思いながらたどり着いた席で彼はメニュー表をじろじろ見ながらぼそぼそと独り言をいっている。
メニューなんか見なくたっていつも同じの頼むのにね?
店員さんを呼んで注文したのはやっぱりいつもと同じメニューで。
「へへっ、メニューなんかみなくても同じの言えばよかったのに。」
大貴「んー?んー。いいのいいの。」
少しそわそわしたかんじの大貴くん。どうしたんだろう?
オムライスとスープが運ばれてきて、
今日はどうだったとか、お父さんとたくさん話せて嬉しかったとか。
いつもと変わりない。
でもどこか違う。
カツカツと、スプーンがお皿に当たる音が聞こえて
あっという間に食べあげた大貴くん。
「え?もう食べたの?」
大貴「うん、腹減ってたから。ゆっくり食べていいよ」
そう、いつもと違ったのは彼がご飯を食べる速さ
あっという間に平らげてしまって
両肘をつきながら私が食べるのをじっとみてる。
優しい目で、時々にこっとしてくれながら。
「ねぇ、見られてたら緊張するからなんかお話しして?」
そういうと、ふぅっと息を吐きお冷やをゴクゴク飲んだ大貴くんはこう言った。
大貴「先週から親に挨拶に行って、Aへの気持ちを親に見せつけてきたつもり。」
「ふふっ、十分伝わったよ。恥ずかしいぐらい、嬉しかった。」
大貴「・・・じゃあ次は、お前に伝える番。」
まっすぐにこっちを見る大貴くんの目は熱を帯びていて
いつも水分たっぷりな黒目がちな瞳の奥にびっくりした私が写っていた。
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いく(プロフ) - 楽しいお話、ありがとうございます。新作も楽しみにしてます! (2019年10月8日 20時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 最後までキュンキュンがとまりませんでした!先輩と後輩お疲れ様でした!新作待ってます! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
あすみー(プロフ) - すごく面白くて何回も読んじゃいます。この作品大好きになりました。これからも頑張ってください!!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: 070699b59e (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます!パパママ編もこちらで読みたいです! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 725a6d5822 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - わかりました!ありがとうございます! (2019年8月6日 20時) (レス) id: 87395c27ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:naa | 作成日時:2019年5月31日 12時