検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:197,503 hit

. ページ32





リビングの戸をあけると
お父さんがダイニングテーブルに座って新聞を読んでいて、
お母さんはキッチンでお茶を入れていた。




「お父さんお母さん、つれてきた、」
大貴「初めまして!有岡大貴です!」




私が紹介する前に大きな声で頭を勢いよく下げた大貴くんに思わず笑ってるお父さん。




父「いらっしゃい。座って座って。」




大貴「あの、これつまらないものですが、」




そう言いながら手土産を渡している姿が微笑ましくてつい笑ってしまう。




母「大貴くんずっと会いたかったのよ。来てくれてありがとうね。」




座って、と誘導してお父さんの目の前に座る大貴くんはすでに汗をかいていて緊張してるのがすごく伝わってきてなんだか泣きそう。




お茶を持ってきたお母さんが座ったところで父が口を開いた




父「そんなスーツで来るなんて。」




笑ってるお父さんはこの後の展開もわかってるみたいでどっしり構えた中で優しさで溢れていた。




大貴「本日は、お時間を作っていただきありがとうございます。改めて、Aさんとお付き合いせていただいてる有岡です。」




父「顔を上げて、大貴くん。今日は来てくれてありがとう。実は、私も妻も君にずっと会いたかったんだよ。」





まあ座って座って、と優しい目をしてるお父さん。
新しい営業先に挨拶に行くよりも緊張していて、
いつもに増して背中がピンとしてる大貴くん。




父「いいよ、そんな緊張しなくても。私も妻の家に挨拶に行く時すごく緊張してたから君の気持ちがすごくわかる。でもAのおじいちゃんはすごく優しくて温かく迎えてくれた。」




なんだか泣きそうな目をしているお母さん




父「だからかた苦しくするのは嫌でね。リラックスしてほしい。」




母「まあまあ、お茶でも飲んで。遠いところからありがとうね。」





そう言いながら大貴くんにお茶菓子をすすめてる。
お父さんとお母さんの言葉で少し緊張が解けたのか、笑顔がちらほら見えるようになってきた。




こう言う時っていつ本題に切り出すんだろう?
きっと大貴くんもそれを考えてるみたい。









父「1つ教えてくれないか。出会ったころの話を、」








.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (322 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1084人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いく(プロフ) - 楽しいお話、ありがとうございます。新作も楽しみにしてます! (2019年10月8日 20時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 最後までキュンキュンがとまりませんでした!先輩と後輩お疲れ様でした!新作待ってます! (2019年10月8日 17時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
あすみー(プロフ) - すごく面白くて何回も読んじゃいます。この作品大好きになりました。これからも頑張ってください!!! (2019年9月4日 20時) (レス) id: 070699b59e (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます!パパママ編もこちらで読みたいです! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 725a6d5822 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - わかりました!ありがとうございます! (2019年8月6日 20時) (レス) id: 87395c27ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:naa | 作成日時:2019年5月31日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。