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有岡「・・・困ったな、」




そう眉毛を下げながら呟いたせんぱいは




運転席から手を伸ばして、私の腕を引き
ぎゅうっと力強く抱きしめた。




自分からその言葉が出るなんて思ってなかった。




成海さんってだれ?って聞かなきゃと思うたび
悲しくなって、
気づけばエントランスは見えていて。




そしたらせんぱいの携帯がまたブーブー鳴るから




少しでも私のことを考えて欲しくて、




成海さんとせんぱいの間を邪魔したい、




成海さんなんて誰でもいいや、そう自暴自棄になった言葉だった。




有岡「もう、、どうしてそんな可愛いこと言うの?不意打ち大貴くんなんてずりーよお前」




私の左耳にせんぱいの短い髪の毛と




いつもより低くて男らしい声でそう言って。




少しむずむずくすぐったくて。




「Aちゃんって、呼んでくれなかったから」




有岡「うん、失敗したと思った。今までAちゃんって呼んでたのにな。なんか三崎って出ちゃったんだよ」




お互いの温もりを感じながら




大貴くんはまるで子供を寝かしつけるかのように
私の背中をとんとんしてくる




そのリズムが心地よくて。




有岡「・・・充電ってこれであってる?」




ふふって笑いながら聞いてきたせんぱい




まだまだ離れたくなくて




せんぱいの背中に腕を回して離れないように力を入れて




首を傾げてみる




有岡「ふふっ、違うの?」




うん、も いいえ、も言わずにまた首を傾げてみる




有岡「じゃあさ。俺にもAちゃんを充電させてくれる?」









そう言って少し私から離れて目が合う









両肩に手を置かれて









横を向いて。こほん、そう咳払いをして。









有岡「・・・キスしたい」









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naa(プロフ) - 涼介くん 愛ingさん» 最後は駆け足で溜め込んでしまいましたがきゅんきゅんしていただけてよかったです!番外編でもよろしくお願いします! (2019年6月2日 10時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - ふみさん» コメントありがとうございます!きゅんきゅんしていただけましたか?嬉しいです!番外編ではいちゃいちゃさせてますのでまた遊びに来てください! (2019年6月2日 10時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - あゆぱんまんさん» 嬉しいコメントありがとうございます!やっと完結できました!番外編ではいちゃいちゃさせてますのでよかったらまたお付き合いください! (2019年6月2日 10時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - 涼宮さん» 番外編更新し始めてます!お時間ある時にまた遊びに来てください! (2019年6月2日 10時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)
naa(プロフ) - 知兎さん» いつもコメントありがとうございます!どきどきしていただけたでしょうか?私の妄想に付き合ってくれてありがとうございました!番外編を更新してますのでお時間ありましたら是非また遊びに来てください! (2019年6月2日 9時) (レス) id: b889ac99cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:naa | 作成日時:2019年5月7日 1時

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