先輩と後輩3 -Daiki.A-

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大貴side




そう言った後、コンビニが見えたから入って




車を止める。降りるよ、と声をかけて。




俺が来たことで緊張してガチガチになっちゃった君。




パンを食べながらやっと笑った君




寂しい、そうぽそっとつぶやいた君。




触れたい、抱きしめたい、




そう思い触れようとする衝動を抑えるのに必死だった。




俺も気づけば自分の気持ちを話していて。




さっきの言葉に返事はなくて。




車に戻ると少ししてから戻ってきた君。




「お待たせしましたっ」




有岡「じゃ、行こっか。」




今どんな顔してる？




車走らせちゃったからよくわからない。




信号が赤になって隣を見ると




君もどう思ってたのか、同じタイミングで横を向いて目があった。




「・・・私も、せんぱい何してるかなって。どうしてるかなって。ご飯何食べてるのかなって考えてます。



・・・いつも。」




俺の目を見てはっきりそう言う君は




顔を赤らめて、無理して笑ってるような。




眉尻を下げ、今にも泣きそうな感じだった。




気がつけばアパートのエントランスについていて。




ハザードランプをつける。




有岡「気にしてくれて、ありがとう。



・・・早く帰ってきたい。



そしたらこんなに



・・・お互い寂しい思いしなくて済むのにね。」




こっちをじっと見ながら、何かを言いたそうだった。




唇をぎゅっと噛み締めて、左手の拳にぎゅうっと
力が入ってるのもわかった。




携帯がブーブー鳴ってる




さっきも鳴ってた、成海からだった。




有岡「どうした？何か言いたそう」




できれば笑顔で家まで送り届けたい。




ぎゅっと結んだ唇を、ゆっくり開いた君はこう言った、









「せんぱいっ、、、









大貴くんを・・・充電させてください」








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