先輩と後輩3 -Daiki.A-

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じゃあわたしも、と。




2人分のコーヒーをいれて。




いのちゃんにランチ誘われるなんて思ってなかったから
菓子パンを4つも買ってて。正解だったなっ、




有岡「えぇ！こんな食べんの？」




「いやいや！今日いのちゃんにお昼誘われるなんて思ってなくて！明日の朝ごはんの分も先に買っちゃったんです」




椅子に座って待ってるせんぱい




菓子パンを選ぶ姿が子供みたいで笑っちゃう




有岡「あー笑ったな！どうせ子供みたいとか思ったんでしょ」




「えっ！なんでわかるんですか？」




2人でははは、と笑って
菓子パンを食べながら向こうでの話を聞く




有岡「藍沢先生って英語もペラペラでかっこいいんだわ」




とか




有岡「とにかくオペ決まったら俺も呼ばれるから油断できない。そーそー。この前なんて風呂上がって寝ようとした時に呼ばれたから。医者って大変だ」




とか




有岡「最初はポテトもハンバーガーも美味しくてばくばく食べてたけどなんか・・・こう、、やっぱ飽きるね。コンビニでインスタントの味噌汁買い溜めした」




とか。




うん、うんって私は話を聞くだけでも楽しくて




キラキラした笑顔のせんぱいはやっぱりかっこよくて。




楽しくてワクワクして。




時々スマホを見る姿が悲しくなる。




こんなタイミングで現れたせんぱいは
私の心をさらって行く悪い人。




彼女がいるくせに、憎たらしくて愛おしくて。




恋って忙しい、いろんな感情が入り混じって
この恋に辛い結末が待っているのはわかってるのに。




いっそのこと辞めてしまいたい。




有岡「食べた？ならラストスパートといきますか」




行こう、と立ち上がったせんぱいは




手を後頭部で組んで私が立つのを確認し、デスクへ戻っていった








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