先輩と後輩3 -Daiki.A-

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大貴サイド




昼休みに会社に着くように帰国した。




1番にAちゃんに会いに行きたくて。




会いたくて会いたくてたまらなかったのに
隣にいたあのイケメンは誰なんだよ




有岡「情けねー」




伊野尾「ほんと、情けねーよ。明日ちゃんと会いに行けよ。」




分かってるよ、と返事をしていのちゃんにタクシーに乗せられた。




自分が一番わかってた。




彼女が入社した時から愛しくてたまらなかった。




どうやったらこの恋に進展があるか、
そう考えて毎日過ごしてた。




その真っ直ぐで綺麗な瞳の中には誰がうつってるの？




俺をうつしてほしい、俺を見て欲しい、




俺のことを好きになってほしい、そう願う毎日だった




恥ずかしそうにする仕草とか




ふせんのやりとりとか




小声で話す会話とか




照れて笑ってる声とか。




全てが愛おしくて




心の中でずっと問いかけてた。俺のこと好きになってくれますか？って




シアトルに飛ばされるのは想定外で
自分でもショックだった。




正直どれぐらいの期間向こうにいないといけないか。




わからないから寂しい思いをさせられなくて
告白もできないまま。




でもそれ以前の問題？




同期で小規模な飲み会をした時にいたんだもん、
男と。合コン？なんで。




酔っ払ってあんなに可愛い姿、他の人に見せたくない。




俺の身勝手な気持ちで連れて帰ってキスをした




俺がシアトルに行ってる間、誰にもなつくなよの意味を込めて









頭の中俺以外考えられないようにしたくて。








間違ってた、のかな









有岡「・・・好きって言いてぇな」








その言葉は虚しく雨の音に消された








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