先輩と後輩3 -Daiki.A-

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いのちゃんの携帯を持ったままフリーズしてしまう、




有岡「仕事、頑張ってる？」




その声を聞くだけでわたしの胸はどきどきと早くなる




返事、しなきゃ。




そう思うけど嬉しくて、どきどきして。




キスしたこと思い出しちゃって




せんぱいの彼女でもないのに涼介くんとお酒飲んで
その次の展開を期待したことに罪悪感が襲う




少し怖くて声が出ない




有岡「ごめんな。俺先輩なのに何も言わずにこっちきちゃって。」




声も出さずに首を横に振ってしまう。




電話の意味、、、




気づいたらぽろぽろと涙が溢れてきて。




泣くな泣くな、ずずって鼻をすすってしまう




有岡「泣かないで。ごめん。


来週帰るから。


今日はいのちゃんに送ってもらって。







ね？Aちゃん、声、聞かせて」




低くて優しい声。落ち着くリズム。




そんなこと言われたら、わたしの思いが溢れてしまう。




「・・・だいきくん、会いたい」





有岡「・・・ん、俺も。


声、聞かせてくれてありがとう。


・・・ちゃんといい子にしてろよ。




じゃあ、気をつけて帰るんだぞ。」





言いたいことはたくさんあるのに、全然いえなくて。




言葉を発しようとするたびに涙が溢れて声が出なくて。




だいすき、そう言ってしまいそうだった。







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