先輩と後輩2 -daiki.A-

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、




走りながらも私のことを気にかけてくれて




有岡「走れ！がんばれ！」




とか





有岡「大丈夫か？あと少し」




って励ましてくれる




私の右手は大貴くんに奪われて




彼女がいるとわかっていても




私の心まで奪われそうで




右手だけが熱を帯びて熱くなる




ドキドキしてるのは走ってるからじゃない、




大貴くんが手を握ってるから




ぎゅうっと握ってるから




屋根の広いお店の下に着く




有岡「ちょっと休憩、っ、はぁー疲れた！よく頑張ったな、A」




2人ともずぶ濡れで




シャワーでも浴びたんじゃないかと思うほど髪の毛が濡れてる




A、と言いながら大貴くんは持っていたタオルで




私の頭をガシガシと拭いてくれた




どうせまた濡れるけどな、と笑ってる




この恋が叶わないと知っていながら




釣られて私も笑ってみる




有岡「えっ、・・・なんで泣いてんの？」




自分でも気づかなかった。




涙が溢れていたことに




有岡「どうした？きつかった？」




私の頬に手を添えて親指で涙を拭う大貴くん




有岡「えー待って待って、どうしたの。」




女きょうだいがいない大貴くんにとっては




私は妹みたいなんだよね、





有岡「昼間もいつもと違う感じがしてたけど、泣くほどのことがあったの？」




違うよ、大貴くん









好きになってしまいました、先輩のこと









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