先輩と後輩2 -daiki.A-

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、



「痛いっ、だいきくんっ、」




腕を掴まれて外に連れ出されて。




しばらく歩く。




腕をぐいぐい引っ張られて




振り向いてわたしの顔を確認した大貴くんは




わり、とぶっきらぼうに一言言うと




手をするっと滑らせてきゅうっと手を握られた




心が痛い。どうして手を握るの？




それも、今日は恋人繋ぎで指と指を絡ませて




私もそっと握り返してみる




もう一度振り返って私の顔を見る大貴くんは、




少しびっくりしていた。




そのまま何も話さないままタクシーを止めて。




有岡「○○駅にお願いします」




・・・私の家の最寄駅だった




家に連れて帰られるだけか。ふーん、そっか




でも。




タクシーに乗ってからもせんぱいは私の手を離さなくて




ふぁー、とあくびが出る、




有岡「寝てていいよ、」




さっきとは違う優しい声で。




先に乗ったせんぱいは車の真ん中まで寄ってきて。




有岡「肩、使っていいから。」




そう言い私の右側にせんぱいがぴとっとくっつく









せんぱいを諦めようとして合コンに参加したのに。




せんぱいを勝手に好きになって勝手に失恋して。




せんぱいから前に進みたくて。




せんぱいへの好き、を抑えられず




胸が痛くて、苦しかったのに。









せんぱいの肩を借りながら静かに目を閉じた。







、

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