先輩と後輩2 -daiki.A-

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奈緒「きゃはは！それめっちゃ面白い！」




みんなお酒が進んで合コンというよりもただの飲み会状態。




さっきから山田さんが志村けんのモノマネし始めたり
知念さんがフリーザのモノマネしてたり。
岡本さんなんて帰国子女らしくて突然英語出てきたり、、




金曜日だからなのか、みんな疲れてるのか
それとも本当に楽しいのか。




楽しいんだろうな、どうでもいいことで笑ってる




奈緒と智美が笑ってるのが嬉しくて




私もどんどんお酒が進む。




自己紹介以外に別に深い話はしないけど、




まあ合コンなんてそんなもんだよね。




山田「Aちゃん酔っ払ってない？大丈夫？」




「ん？ふふふ、」




智美「A酔っ払ったらすぐ笑うもんね」




「んふふ、そう？んなことないっ、」




奈緒「まあAもいろいろあったんだし、飲みな飲みな！」




あぁ、そうだった。せっかく今まで忘れてたのに




山田「何かあったの？」




「ふふ、仲良くなってから教えます、」




山田「え？俺たちまだ仲良くないの？」




確かに、わいわいがやがやして楽しいけど




「まだ、ですかね。ふふ」




山田「えー、触りだけ教えてよー。」




「ふふ、しつこい。お手洗いに行ってきます」




山田「うそやん！にこにこしながら傷つくわー！」




別に悪い気はしなかった。




広い居酒屋でいろんな声が聞こえる。




ごちゃごちゃ、きゃーきゃー、がちゃがちゃして




お手洗いを済ませて戸を開けると




段差につまづいてしまった。




「うわっ、！」




？「っ！！とーーー。あぶねー。」





そう言い私の腕を掴んでくれたのは。





「・・・なんで、」






この男らしくてゴツゴツした骨ばった手を






大好きなこの温もりを、忘れるわけない。









「・・・・・・・ありおか、せんぱい」







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