my girl 3 ーDaiki.Aー

82 yuya ページ33

yuya side




これでよかったのかな、と。



海を散歩しながらそう思う。





山田から電話がかかってきたときは正直驚いた




別れようと思う、と。そのあとのフォローをお願いしますって言われて。





あんなに泣くなんて思ってなかったから。




おばあちゃんに任せて、ってばあちゃんが言ったから家を出てきたものの




空は暗くなっていって



あぁ、今日ももう終わってしまう



明日は4月14日
明後日は2人の誕生日か、




なんて海を見ながら歩いてたら





「・・・お兄ちゃん！」



聞き覚えのある声がした。





「お兄ちゃんってば！」





周りを見ても俺しかいなくて
声のする方を振り返るとやっぱりAで





雄也「・・・は？お兄ちゃん？」




「うん、あなたは私のお兄ちゃんじゃないの？」





えー、なんだ急に照れるじゃねぇか
お兄ちゃんって呼ばれるなんていつぶりだよ、





雄也「ん、どした？」




「うわー、平然を装おうと頑張ってるー(笑)」





うるせーよ、と。この調子だとばあちゃんやってくれたんだなと思う







ふぅ、と息を吐いたAは






まっすぐ俺を見てこう言った。









「わたし、大ちゃんに会いにいくよ。」








、

83→←81

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す